匠のブログ

  1. HOME
  2. 匠のブログ
  3. チョコレートの蓋身式ギフト箱

今回は、チョコレートの蓋身式ギフト箱のトムソン加工事例をご紹介させていただきます。

蓋身式ギフト箱とは、身箱(商品を入れる部分)に「蓋箱」(蓋になる部分)をかぶせて使う箱のことです。フタを開けた時に商品の全体が見えるため、贈り物などによく使用される形状になります。今の時期ですとバレンタインのチョコレート等でよく見かけるのではないでしょうか?


ちなみに、段ボールでできた蓋身式箱は、C式箱と呼ばれることもあります。

■蓋身式ギフト箱の加工について

今回加工させていただいた製品は、蓋箱・身箱・仕切りでパーツが分かれており、組み合わせると仕切り付きの箱になります。

  

 

この製品では、打ち抜き加工、折り加工、切込み加工、ミシン目加工をさせていただきました。蓋身式箱はサック箱(キャラメル箱)と比べ、かなり複雑なつくりになっているため、様々なトムソン加工が使われます。

ちなみに、本ブログでは、サック箱のトムソン加工実績も掲載しておりますので、よろしければご覧ください。
匠のブログ(ルーペを入れるサック(キャラメル)箱)はこちらから>>

 

様々な箇所にミシン目加工が施されていますが、これらは紙を切り取るための加工ではありません。紙がより折り曲がりやすくするためにミシン目加工が施してあるのです。

 
折り加工の場合、基本的には罫線(折スジ)を入れますが、厚い紙や折れにくい紙をしっかり折りたい場合は、ミシン目加工を使います。また、罫線も使っていますが、厚く折り曲げにくい紙ですので、太めに入れたり強く入れたりして、折り曲げやすいように調整してあります。このような細かい調整が職人の技術です。ちなみに他にも、リード罫(カットと罫線が交互になっている)で折り加工を施す場合もあります。

 

身箱にある切込みは、中の仕切りを差し込むために入れてあります。差し込んでロックすることで、仕切り部分ができあがります。また、中の仕切りが動かないように固定する効果もあります。

中の仕切りは、罫線の位置や、切込みの数によって、仕切りの場所や数を変更することができます。今回のパッケージの場合は、大小さまざまなサイズのチョコレートを入れることができますね。

 

ヤマト紙工では、様々な用途のパッケージを幅広く加工させていただいております。パッケージ製作をお考えの方、トムソン加工のご依頼・ご相談などある方は、大阪のトムソン屋 ヤマト紙工までお気軽にお問合せください。
見積もり依頼・お問い合わせはこちらから>>