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神社で使用する御幣用の紙垂製作

今回は、神社などで使用する、御幣用の紙垂の製作実績をご紹介させていただきます。

紙垂(しで)
「御幣」や「紙垂」を知らない方は、先にこちらをご覧ください。
御幣・紙垂について(ページ下部に移動します)

 

■紙垂のトムソン加工について

紙垂は紙に切込みを入れ、折りたたんで作ります。この切込みや折るためのスジを入れるのに、トムソン加工が必要です。下の画像は、トムソン加工後、折りたたむ前の紙垂です。

この状態からは、完成形が想像しづらいですね。これはヤマトで製作させていただいたもので、切込みと折りスジを入れてあります。折スジが入っているので、作り方をよく知らなくても、簡単に紙垂を作ることができます。

折スジと切込み

折スジに沿って折っていくと、紙垂が完成します。

切込みや折り目を入れるだけで、こんな複雑な形を作ることができるんですね。この製品の場合、1枚の紙からこのような左右に伸びた紙垂(両垂)を作ることができますが、左右1枚ずつ作る方法(半垂)もあるようです。

この紙垂を串に通せば、御幣が完成します。切込みや折り目を自分で入れる場合、1枚作るのにもかなり時間がかかってしまいますが、トムソン加工を使えば簡単に御幣が作れますよ。

 

■ヤマトなら木型データ(展開図)がなくても紙垂を作れます!!

ヤマトでは、木型データがなくても各種紙アイテムを作ることができます!

・木型データはないが、現物がある場合
 ⇒現物を送付いただければ、現物そっくりにお作りします!
・木型データも、現物もない。でも、ざっくりとした展開図はある
 ⇒手書き展開図でもOK!ヤマトがそのアイデアを形にします!
・とりあえず作りたいものがあるが、漠然としている
 ⇒ヒアリングの上、ヤマトで適切な形状をご提案させていただきます!
  (様々な神社アイテムの加工実績がございますので、ご安心ください!)

 

■紙垂に使用する紙について

紙垂には、奉書紙・美濃紙・半紙などの和紙が使用されることが多いです。奉書紙は神社関連のアイテムに使用されることが多く、ヤマトでは紙垂以外にも、奉書紙でできたお守り用の封筒製作をお手伝いさせていただいたことがあります。

 お守り封筒の裏

 

外で利用する紙垂を作る場合には、耐水性のある紙を使うこともあるようです。使用する紙でお悩みがありましたら、ヤマトで紙のご提案をさせていただく事も可能ですよ!!

 

ヤマトでは、紙垂やお守り封筒・千歳飴封筒など、神社でよくみかける紙アイテムの加工実績が多数ございます。千歳飴封筒の加工実績は、こちらからご覧ください。
匠のブログ(千歳飴を入れる手提げ紙袋)はこちらから>>

神社アイテム製作のご質問・ご相談などございましたら、お気軽に大阪のトムソン屋 ヤマト紙工までお問い合わせください。

 

■御幣・紙垂について

「御幣」は「ごへい」や「みてぐら」と読みます。御幣は、紙垂(しで)を幣串(木や竹でできた串)に挟んだもののことで、お祓いなどに用います。下の画像が御幣の画像です。

また、紙垂は御幣に使われている白い紙の事です。神社などでよく見かける紙垂は、「神聖」「清浄」などを表します。紙垂はしめ縄に垂らしていたり、鏡餅に垂らしていることもありますね。

 

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■加工概要

加工内容 打ち抜き加工、折り加工、切込み加工
商品形状 御幣
紙の種類 タント N-8(白色) 100k
紙の寸法 4/6判 4切 4丁
印刷の色数 無地
こだわり/現場の声

受注案件の約6割を占める薄紙のトムソン加工において、多種多様な紙・形状が存在します。ヤマトでは、あらゆる薄紙加工を承っております。
今回製作しました御幣用の紙垂は、奉書紙など和紙やケント紙をよく使用されますが、今回はラフと呼ばれるざらっとした質感が特徴を持つタント紙を使用しています。
紙のカラーはN-8と言って全200色ある中では最も白い色で価格もA色の最も安価ランクの紙となります。

■御幣用の紙垂の一般的な紙厚について

特に決まりはありませんが、概ね薄い紙でコピー用くらい、厚い紙ではよく見かける封筒くらいの厚みが採用されています。

■御幣用の紙垂の組み立て時の注意点

たいていの御幣用の紙垂はトムソン抜き後、ヤマト内で組み立てせず広げたまま納品させていただきます。
納品後、神社様、お寺様側で組み立て作業を行われますが、組み立てされる方は若い方からご年配の方まで幅広い年齢層の方が作業されます。また組み立て手作業に器用な方・不器用な方もいらっしゃることでしょう。
ヤマトでは、誰が作業しても折りやすいよう、組み立てやすいよう、折スジ加工を強く入れる工夫を妥協せず行っているため、折りずらいということはございません。もちろん紙厚・紙質によって折りづらい紙もございますが、ヤマトではいかなる紙であろうが破けない限界の強さで日頃から折スジ入れ加工を行っています。  
なんでもかんでも折スジが強ければいいというわけでもございません。必要以上に強く入れてしまうと折った時に破れることがありますので、「破けるか破けないかの限界」を熟知し、加工する必要があります。このノウハウが薄紙の折スジ加工には必要なスキルと言えるでしょう。

■ヤマトでは神社用紙製品のトムソン型代無料!木型貸出サービス実施中!!

木型貸出サービスの詳細はこちら>>

今回の御幣用の紙垂をはじめ、お守り袋、千歳飴袋など、あなたのお好みの型をチョイスして型代無料で製作することができます。神社用紙製品を製作したいが費用を抑えたい、そんな方は下記までお問合せください。
お問い合わせはこちらから>>

 

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