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ワンタッチ底の歯磨き粉パッケージ

今回はワンタッチ底の歯磨き粉パッケージのトムソン加工事例をご紹介させていただきます。表面はプレスコート加工がされており、光沢感のあるパッケージになっています。

  

 

■ワンタッチ底とは

ワンタッチ底は、底の面の2箇所に糊付けし、箱を起こすことで、自動的に底が形成されるもののことを指します。ワンタッチで組みあがることから、このような名前がついているようです。キャラメル箱と比べ、重い商品を入れても底が抜けにくいという特徴があります。

 

 

■歯磨き粉パッケージの加工について

このパッケージでは、打ち抜き加工・折り加工・切込み加工を行いました。ワンタッチ底ということで、底部分はキャラメル箱等と比べると少し複雑な形になっています。

 

ちなみに、キャラメル箱は下の画像のような箱です。
サック箱の3Dイメージ

本ブログでは、キャラメル箱の加工実績も掲載しておりますので、ご興味がございましたら、ご覧ください。
匠のブログ(ルーペを入れるサック(キャラメル)箱)はこちらから>>

 

また、今回加工した箱にはありませんが、開け口側の蓋に切込みを入れておくことで、より開けやすい蓋にすることも可能です。

 

パッケージなのでかなり厚めの紙が使用されていますが、適度に罫線が入っているため、手でも簡単に組み立てることができます。

 

ヤマト紙工では、薄紙加工だけでなく、厚紙を使用したパッケージのトムソン加工も承っております。トムソン加工のご依頼やご質問などございましたら、お気軽に大阪のトムソン屋 ヤマト紙工までお問合せください。
見積もり依頼・お問い合わせはこちらから>>

 

■加工概要

加工内容 打ち抜き加工・切込み加工・折り加工
商品形状 パッケージ
紙の種類 Newピジョン L判 35kg(400g)
紙の寸法 L判 2切 8丁
印刷の色数 4/0 + プレスコート
こだわり/現場の声

今回は歯磨き粉のパッケージを作りました。

安い雑貨のパッケージと違い歯磨き粉や化粧品のパッケージ等衛生品・理容美容・薬・食品のパッケージは特に高い品質を求められます。

求められる様々な品質の中でも、「ひげ」及び「紙粉」の発生には特に気をつけなければなりません。「ひげ」とは抜かれた紙の断面にある、ひげのようにきわめて細い紙くずのことを言います。

紙粉はわかりますよね、紙の粉のことを言います。

ではなぜ「ひげ」や「紙粉」が発生するんでしょうか?


主な原因は以下のようなものです。
①そもそも紙粉の出やすい紙を選定しているから(特にNewピジョンという紙は、紙の特性上、紙粉が出やすい)
②木型の刃先が部分的に摩耗しているから

次に「ひげ」及び「紙粉」の対処法についてですが、一つ目に、トムソン加工セット段階で「ひげ」が発生しているかどうか判断することができますので、セット段階で発生を気づいた場合はそのまま抜かず一旦その仕事は後回しにし刃物を新調する(刃替えとも言います)しかありません。
二つ目に、トムソン加工セット終了後、まず100枚程本抜きし、仕上がり具合を目視する。そこで「紙粉」及び「ひげ」が発生しているかどうか判断します。もしそこで発生が確認されたら、一旦その仕事は後回しにし刃物を新調するしかありません。
三つ目に、お客様と協議の上刃替えせずトムソン加工・落丁した後にブラシやウエス(布)で紙粉を取り除く方法もあります。

とは言うものの、「ひげ」や「紙粉」をゼロにすることは物理的に無理なケースも多いですし、毎回刃替えすると費用がかかってしまいます。やはりお客様と協議の上どこまでが許容範囲なのか、お互い合意の上、作業を進めることが必要となります。作業員一人でも「このくらい許されるだろう」とか「めんどくさいから」という意識で作業を進めると返品され検品に追われることにつながりかねません。 

すぐに捨てられてしまうことも多いパッケージですが、1枚1枚、努力と苦労を重ねてパッケージを製作させていただいております。

ヤマトにてパッケージを作ってみませんか?トムソン会社ならではの目線と確かな加工技術を備えています。

用途・業界に合わせた紙・形状のご提案も承っておりますので、お気軽に相談くださいませ。

図面