箱の形状について | 2.地獄底 編
一般的に「パッケージ」といえば「箱」を想像する人が多いと思いますが、一言で「箱」と言っても様々な形があります。
「箱」には、いくつかの形があるのはご存知でしょうか?
箱のかたちごとに大きく分けて4種類の形があります。
「箱型のパッケージをつくりたい!」という方は、これからご説明する内容をどうぞ参考にしてみて下さい。
2回目は地獄底 編です。
■地獄底
何やらいきなりいかつい名前が聞こえてきて驚いたのではありませんか?
「地獄底」です。
地獄底の特徴
『地獄底』とは、紙箱の底を組み立てる形状のことです。
地獄底の由来は「地獄の底に落ちたら抜けられない」というものだと言われています。
低コストで、ある程度の強度が得られるのは『地獄底』
一言で地獄底の事を言い表すとこれに尽きると思います。
重量があり、ボトルのような商品を立てて入れる箱によく用いられます。
メリット
①底が抜けにくい
低コストで、底抜けしにくい構造です。
特にお酒の瓶やワインボトルなどの重量物に向いています。
②比較的コストを抑えて製作できる
紙のとりも良く、サイドを1か所貼るだけなのでキャラメル箱同様コストを抑えて製作できます。
デメリット
①底の組み方がやや複雑で手間がかかる
箱の底は納品後、お客様が組み立てる必要があります。
慣れれば簡単ですが、工程数がやや多いので、数の多い商品のパッケージには不向きです。
②薄い形など対応できない形がある
レトルトカレーの箱などの薄く形は地獄底の構造上対応できない形があります。
地獄底の組み立て方
①下側の両端が出っ張っている面を起こします。
②下の出っ張りにサイド側のロックを差し込みます。
③最後に上部の出っ張りを差し込みます。
雑貨や電子部品、医療機器、食品を入れたりと様々な場面に利用されています。
底面の強度が強く、大きいサイズの物を入れるのに適しています。
低コストで、ある程度の強度が得られるのは『地獄底』
一言で地獄底の事を言い表すとこれに尽きると思います。
構造上、商品の重さでロックがかかるようになっているので
店頭での吊り下げタイプの什器にも対応しやすい形です。
コストを抑えて重たいもののパッケージにオススメです。
よく利用される紙厚 | オススメ用紙 |
300~450 g/㎡ |
Newピジョン 白コートボール |
いかがでしたか?地獄箱についての記事でした。
パッケージには商品によっておすすめの形状や紙の種類がございます。
形や用紙にお悩みがありましたら、是非ヤマトにご相談ください。
ヤマトは長年紙に携わり培ってきたノウハウからお客様の目的に最適な用紙をご提案させていただきます。
いかに後加工業者様が扱いやすくするかを考え、トムソンを抜いてきました。
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お客様からもヤマトがつくるパッケージはクォリティが高く、高品質との評価を頂いています。
パッケージに悩まれたら、先ずはなんでもお気軽にご相談ください。