RGBとCMYKの違い 2 | 同人誌出版の常識を覆すRGB印刷 ~デジタル絵師のために
RGBとCMYKの違い 2 | 印刷方法による色の範囲
「印刷したら思ってたイメージと違う!」を防ぐ為に
前回の記事にしたRGBとCMYKの違いについて の続きになりますが、
デジタル絵師と呼ばれる言葉があるように タブレット・PCで絵を描かれる人が大多数ではないでしょうか?
そうなるとRGBで製作されたビビットな彩度の高い色と比べると
どうしても印刷物の彩度は低く、くすんだ印象となり、制作者とのギャップが生じてしまいます。
■ CMYKの限界
フルカラー印刷と言えばCMYKの4色で刷るのが一般的ですが、インキを混ぜることで濁りが生じるため、
モニターでのRGBデータのイラストや写真を比較すると、どうしてもくすんだ仕上がりになります。
では実際にどれくらい色の差があるのでしょうか?
同じデジタル絵でどれくらい色が変わるのか比較してみました。
RGB CMYK
左右分けて1枚にしてみると色の差が分かりやすいでしょうか?
イメージ通りの印刷物を上げたいけど、CMYKでは難しい…..
そのような場合、どうすればいいのでしょうか?
\ RGB印刷があります /
RGB印刷とは、デジタルイラストや画像など、RGBで形成されたデータの発色を再現できる印刷技術です。
RGB印刷にはCMYKと同じ4色で印刷に高色域インクを利用して色域を広くする【カレイド印刷】と
従来のCMYKに+2色を追加した6色印刷をする、よりRGBの再現率が高い【ヘキサクローム印刷】があります。
印刷名 |
CMYK印刷 | カレイド印刷 | ヘキサクローム印刷 |
使用インク数 |
4色 CMYK |
4色 広色域プロセスインキ [Kaleido] |
6色 CMYK + オレンジ、グリーン |
開発メーカー | – | 東洋インキ | PANTONE |
色の再現性 | ★ | ★★ | ★★★ |
メリット |
多色印刷に頼らずCMYKで表現しきれない 色域をカバーし、色鮮やかな印刷表現を実現 4色機しかない印刷現場でも カラークオリティの高い印刷物を生産 |
RGB色域を印刷物で再現するために、開発した印刷手法 RGB再現率の高い 再度の高い印刷物の作成が可能 |
|
価格感 |
ヘキサクローム印刷に比べ安い |
6版使用するので一番高い |
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デメリット |
ヘキサクローム印刷に比べRGB再現率が低い |
6色インクを使用できる印刷機が少ないため、対応できる印刷屋さんが限られる |
従来の印刷機にも使用できる【カレイド印刷】
RGBの再現性にこだわった【ヘキサクローム印刷】
と言ったとことでしょうか?
個人的には【カレイド印刷】 現状の印刷機(4色刷)でどれだけRGBに近づけるか?を
追求する東洋インキさんの職人気質なこだわりには背筋が伸びる思いです。
RGBの再現性だけを考えると紙媒体は不自由とかんじるかもしれませんが、
ディスプレイと違い紙媒体の面白いところは
形状を自由に変えられるところではないでしょうか?
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冊子・紙製アイテムの色をこだわるだけでなく、形を変形してみるのも作品制作の面白みだと思います。
ヤマトでは様々な形状の紙製品をお作りしています。
いかがでしたか?RGB印刷ついて記事にしました。
ヤマト紙工では、トムソン加工だけでなく印刷からのご注文やご相談も承っております。
紙製品の形状についてのご提案もさせていただいています。
オリジナルの紙製品の製作をお考えの方・ご質問などある方はお気軽にヤマト紙工までお問合せください。