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タトウ折り封筒とは

■タトウ折り封筒とは

タトウ折りのタトウとは、タトウ紙が由来です。タトウ紙は元々は主に着物や結髪の道具等を包むのに使用されていた紙で、厚手の和紙が使用されていました。

 

 

着物等を包む際、三つ折にしてその端を折り曲げて包んでいたことから、このような折り方をする封筒を現在ではタトウ折り封筒と呼ぶことが多くなりました。

■ファイルやパッケージにおけるタトウについて

「タトウ」という言葉ですが、現代では包み紙・封筒だけに使う言葉ではありません。

例えば、会社案内などでよく使用されるポケット付きのファイルの事を「タトウ」と呼ぶことがあります。諸説ありますが、"中身が落ちないようにする"、"折りたたんで包む"という共通点からタトウと呼ぶようになったといわれています。

 

また、「タトウ箱」という言葉も存在します。タトウ箱は額縁や作品などを入れる用途で使われることが多いです。封筒のように上部を折り曲げて蓋をする形状の箱を「タトウ」と呼ぶことが多いようです。またタトウ箱の蓋は紐で固定するタイプのものが一般的です。

 

どれも、タトウ紙から派生した言葉で、現代では定義が曖昧な部分もあるようですが、「大切なものを落とさないよう包み込む」という点で共通しているように思います。

■タトウ折りの種類について

・封筒のタトウ折り(ご祝儀袋など)

タトウ折り封筒に多い利用用途はご祝儀袋です。落ちないよう丁寧に包む、和紙を使用するため和風になることから、神社や慶事・弔事で使用する封筒に適しています。
基本の折り方は以下の動画をご覧ください。

ちなみに、ご祝儀袋には奉書紙という和紙を使用することが多いです。和や高級感を演出できる紙で、改まった場で使用されることが多い紙です。

 

また、ヤマトでは、こんな折り方のタトウ封筒を作成しました。

製作秘話など製品の詳細は匠のブログで紹介していますので、よろしければご覧ください。
匠のブログ(タトウ折り封筒)はこちら>>

 

・包み紙のタトウ折り(着物など)

折り方は以下の動画をご覧下さい。

ちなみに、着物に使用するタトウ紙は2年に1度は交換したほうがいいそうです。

 

・おしゃれなタトウ折り(カジュアルなポチ袋など)

折り方は以下の動画をご覧下さい。

こちらの動画を参考に、私もタトウ折りをしてみました。手元にあったグラシンペーパーの折り紙で作ってみました。グラシンペーパーで作ると、かなり透け感があります。中にあるものを見せたい時はグラシンペーパーで作るのも良いかもしれません。

 

 

作って気づいたのですが、タトウ折りをすると1度開いても、簡単に元の状態に戻ってくれます。開いた後に折り方がわからなくなって、くしゃくしゃになってしまう心配がありません。

■タトウ折り封筒のまとめ

タトウという言葉は元々「タトウ紙」が語源ですが、現在では様々な物に対して使われており、まさに言葉は生き物といった印象を受けました。ただ、どんな業界・分野でも共通して「大切なものを包む」という意味合いが強く引き継がれているようです。皆様も、「タトウ」で大切なものを包んでみてはいかがでしょうか?

ヤマトでは、タトウ封筒・タトウファイルなどの製作実績がございます。気になる方は匠のブログからご覧ください。
匠のブログ(タトウ封筒)はこちらから>>
匠のブログ(ポケット付きファイル)はこちらから>>

また、封筒・ファイル・パッケージなどの製作のご依頼・ご質問などございましたら、お気軽にお問い合わせください。
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