<前提条件>
印刷仕様 :A4ペラにL字ミシン入れ、化粧断ち仕上げ
用紙 :上質A57.5k 4/4
製作工程 :印刷 → トムソン → 化粧断ち
数量 :1000枚 と 50000枚 の場合
展開イメージ:
<印刷・トムソンの面付け別価格シミュレーション>
■1,000枚の場合
●補足説明
①コスト結果
A判四つ切に2丁 → A判半裁に4丁 → A全判に8丁 の順に安い
②どの製作方法が望ましいのか?
価格重視で考えると、A判四つ切に2丁付で製作すること望ましいことが分かります。
③こんな方法もあります。
印刷会社さんの自社設備にベビーがなく、外注せざるを得ない。
しかし、「自社設備の菊全印刷機を稼働させたい」という場合は、A全8丁付で印刷後、1/2に胴割し、A判半裁4丁付でトムソンをするとトムソン加工代と木型代が、若干安くなります。
ただし、ミシンの点線が印刷されている場合、胴割の精度が悪いと、トムソン加工時にその印刷された点線にミシンが入らず、ミシンがズレた仕上がりになります。
多少ミシンがズレてもいいという場合は、この製作方法でもいいと思います。
製品精度にシビアな印刷物はやめたほうがいいですね。後のクレームにつながります。
④リピート時を想定しておこう
自社設備にベビーを保有している印刷会社さんは、2丁でも4丁でも大きく価格は変わらないので、印刷のしやすさやコスト重視でどちらにするか決められたらいいと思います。
ただ、今回のシュミレーションでは、1000枚の場合ですが、例えば7000枚~20000枚くらいのリピートが来ることを想定すると、A判四つ切2丁付よりA判半裁4丁付で製作したほうが安く製作できるのは目に見えているので、あらかじめA判半裁4丁付で製作しておいた方がいいかもしれません。
木型は、初めに2丁でつくると、その2丁木型を修正して4丁にすることはできますが、木型の精度は下がるだけでなく、木型修正代も必要となるので、あらかじめ4丁で製作したほうがいいかもしれませんね。
■50,000枚の場合
●補足説明
①コスト結果
A全判に8丁 → A判半裁に4丁 →A判四つ切に2丁 の順に安い
②どの製作方法が望ましいのか?
このくらいの多い数量になると、A全判に8丁付で製作すべきですね。ただ、自社設備に菊全がなく、ベビーしかない印刷会社さんでも、紙代や印刷代など社内製造コストを下げていくと、菊全印刷会社さんと大きく価格の大差はつきませんが、それでも菊全のほうが価格有利と思います。