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安いトムソン加工術 「A4ポケット付きファイル」編

<前提条件>

印刷仕様  :仕上がりA4ポケット付きファイル
用紙    :アートポスト220k  4/0  印刷面グロスPP加工有
製作工程  :印刷 → グロスPP → トムソン → ポケット貼
数量    :2,000枚 と 10,000枚 の場合
展開イメージ:

                

 

<印刷・トムソンの面付け別価格シミュレーション>

■2,000枚の場合

 

●補足説明

①コスト結果
 4/6半裁に2丁付が高く、4/6四つ切に1丁付が安い

②どの製作方法が望ましいのか?
 価格重視で考えると、4/6四つ切に1丁付で製作すること望ましいことが分かります。通し数が倍になることによりPP加工代は高くなりますが、1丁付けのほうが紙・刷版・印刷・木型代は安くなります。

③どうしても4/6半裁2丁付で印刷したい場合
 特に表面加工代は全体のコストの割合が高いため、まず表面加工がある場合は印刷・表面加工の通し数を少なくすることを考えるべきです。
しかし、印刷会社さんの自社設備にベビーがなく、外注せざるを得ない。
「自社設備である菊全印刷機を稼働させたい」という場合は、4/6半裁2丁付で印刷、PP加工後、1/2に胴割し、4/6四つ切に1丁付でトムソンをする製作方法を考えてみてはいかがでしょうか。  その場合の価格差を検証してみました。

 

 

上記検証結果から、

4/6半裁に2丁付で印刷・PP加工後、胴割して1丁でトムソン加工をしてもまだ4/6四つ切に1丁付で製作したほうが安くなりますが、2丁でトムソン加工するより1丁でトムソン加工した方が約¥4,000のコストダウンにつながりました。
菊全印刷会社さんからすると、自社設備を稼働させ、後加工のコストダウンにもつながるため、決して非効率な製作方法でないことがわかります。

 

 

■10,000枚の場合

●補足説明

①コスト結果
 4/6半裁に2丁付が安く、4/6四つ切に1丁付が高い

②どの製作方法が望ましいのか?
 このくらいの多い数量になると、4/6半裁に2丁付で製作すべきですね。やはり表面加工代に大きな価格差が生じるため、それに比例するかのように全体の価格差に開きが生じます。
ただ、表面加工のPP加工がない場合でも、4/6半裁に2丁付で製作する方が安くなると思われますが、全体の価格差はさほどなくなるため、ベビー(4/6四つ切に1丁)で製作しても不効率な製作方法でないことがわかります。
これが15000枚の製作ともなると、間違いなく4/6半裁2丁付が安くなります。

③こういう場合、いい方法はないのか?
 初回1000枚の受注だったので、4/6四つ切に1丁の木型をつくった。しかし、2回目のリピート時、15000枚受注し、1丁で製作すると全体コストが高くなる。このような場合は、1丁木型を修正して、2丁木型にできるんです。
木型の修正代は必要ですが、全体コストは間違いなく、1丁より2丁で製作した方が安くなるので、お客様にはメリットはあるのではないでしょうか。

④こういう場合、いい方法はないのか? その2
 初回15000枚の受注だったので、4/6半裁に2丁の木型をつくった。そして、2回目のリピート時、1000枚受注したが、どうしても印刷からトムソンの全工程1丁で製作したいという場合は、2丁木型を分離させ、1丁の木型にすることができるんです。さほど費用はいりません。
 ただし、1度分離させた木型をもう一度2丁にもとに戻す場合、可能ですが費用は発生します。
木型の基礎は、ベニア板(木材)なので、分離させたり、くっつけることが可能なんです。
※抜く形状やドブアキがどのくらいあるかにもよるので、何でもかんでもできるということではありません。