今回は、ステッカーのハーフカット事例をご紹介させていただきます。
この製品は耐水性、耐光性に優れた丈夫なフィルム製のステッカーです。
トムソン型で半抜きの状態にし、離型紙をカットせずにシール部分のみをカットするハーフカットの加工を施しています。
■ハーフカットについて
ハーフカットは木型の精度と機械の精度の高さが重要になります。
離型紙は切らずに製品(シール部分)は確実に切れているといった基本的な点がハーフカットの主となります。
新しい木型は刃物の切れ具合が落ち着くまで切れが不安定でそれまで切れていたものが途中で切れていなかったりします。逆にたくさん使用した木型は刃先の摩耗により切れにくくなります。木型の状態にも気を配りながら加工を行う必要があるわけです。
また今回の製品は一般的な円形や四角形ではなく様々な形が組み合わされているオリジナル製品なので、職人の微調整がより必要になります。
■ステッカーの素材について
この製品はフィルム素材を使用しており、光沢があって耐久性にも優れているので、屋外でも水回りでも使用できるメリットがあります。
デメリットとしては、紙素材に比べ材料費が高価である点です。
トムソン加工のハーフカットでオリジナル製のステッカーのご要望がありましたら大阪のトムソン屋 ヤマト紙工までお問い合わせください。
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加工内容 | ハーフカット |
商品形状 | シール |
紙の種類 | フィルム製ラベルシール |
紙の寸法 | 4/6判 4切 4丁 |
印刷の色数 | 4/0 |
こだわり/現場の声 |
凹凸が多く、複雑になればなるほどトムソン加工の技術を要するのはもちろんですが、何よりスピーディかつ高品質なハーフカットを実現するためには、木型作成における刃曲げ刃入れ作業が最重要となります。 もしお客様が木型会社とトムソン加工会社を分離発注される場合、少し木型代が高くつくかもしれませんが、複雑性に応じて木型会社を使い分けることも必要かと思います。 |
図面 |