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封筒のサイズ/貼り方/既成・別製について

■そもそも封筒とは?

封筒 ダイヤモンド封筒完成図 

封筒は、手紙や書類、書状などを封入する紙袋のことです。封筒の単位は、何も入っていない場合は「枚」、中身が入っている場合は「封」になります。封筒は形状によって、長型・角形・洋型の3つに分類されます。

■封筒の形状(サイズ)

長型・角形・洋型の内、長型・角形は和封筒、洋型は洋封筒に分類されます。
和封筒とは、短辺側に蓋がついた封筒のことで、洋封筒とは、長辺側に蓋がついた封筒の事です。では、長型・角形・洋型それぞれの特徴を説明していきます。

●和封筒

・長形

長形封筒イラスト

縦の長さが横の長さの2倍程度ある封筒のことをいいます。A4、B5サイズの用紙を折りたたんで入れる際に、適しています。また、長型封筒のほとんどは定形郵便ですので、安価に発送することができます。

・角形

縦の長さが横の長さより大きいが、縦の長さが横の長さの2倍より短い封筒のことをいいます。長形よりも横幅の比率が大きいので、正方形に近い形をしています。
角形封筒は、ほとんどが定形外郵便として扱われるため、長形よりも郵便料金が高くなりますが、書類を折らずに送付したい場合に便利です。

角形封筒サイズ表

●洋封筒

・洋形

洋形封筒イラスト

長辺に蓋がある封筒のことをいいます。洋型封筒には、「カマス貼り」と「ダイヤモンド貼り」の2種類があります。

洋形封筒サイズ表

※定形郵便について

定型郵便の場合、定形外郵便よりも安く手紙や荷物を発送することができます。
以下の条件にあてはまるものが、定型郵便物です。

【条件】
・横が90~120mm
・縦が140~235mm
・厚みが10mm
・重さ50g以内

この条件に当てはまらない場合は、定形外郵便になります。例えば、正方形の封筒や星形・ハート形など変形の封筒も定形外郵便となります。

クラフト封筒の完成写真(裏)

■封筒の貼り方

封筒の貼り方には、様々な種類があります。ここでは、代表的な貼り方をご紹介します。

●和封筒

・センター貼り(中貼り)

最もポピュラーな貼り方で、封筒の胴の真ん中で貼り合わせます。強度があり、封筒がよれにくい特徴があります。そのため、窓加工をしている封筒は、センター貼りを採用します。内容物を封入しやすいという特徴もあります。封筒の真ん中に段差が発生するため、宛名書きがしずらい、印刷が綺麗にできない場合があるというデメリットがあります。

 

・サイド貼り(スミ貼り)

封筒の胴の端で貼り合わせます。右側で貼る場合も左側で貼る場合もあります。封筒の真ん中に段差が発生しないため、宛名書きがしやすく、プリンターでの印刷にも適しています。
デメリットは、封筒を大量に重ねた場合倒れる(貼り合わせているほうが高く積まれる)、封入する際に内容物がひっかかりやすい等があげられます。

 

●洋封筒

・カマス貼り

封筒の両側にのりしろがあり、接着する貼り方です。貼り合わせの部分が胴の左右両端にある封筒ので封入物の出し入れがしやすく、印刷・書き込み・自動封入機に適しています。洋封筒の中ではビジネス向けで、ダイレクトメールなどによく使われます。

・ダイヤモンド貼り

ダイヤモンド貼封筒のイラスト

貼り合わせ部分が斜めになっており、フタの先端が封筒の中心になるように貼る封筒です。展開するとダイヤモンド形になります。招待状・案内状・カードを入れることが多く、フォーマルなシチュエーションでよく使われます。欧米では最も一般的な貼り方で、メールアプリのアイコンでよく見かける形です。

 

■既成封筒と別製封筒の違い

封筒を作る際、既成封筒で作る方法と別製封筒で作る方法があります。それぞれどのような違いがあるのか、説明していきます。

●既成封筒とは

既成封筒は、製袋加工済みの封筒のことです。封筒メーカー様があらかじめ、定番品や人気の封筒をつくっており、その封筒に対して好みの印刷をいれることができます。低コストでオリジナルの封筒をつくることができますが、封筒の形や窓の数を自由に設定できない、特殊紙等変わった紙の封筒は作れないというデメリットがあります。

●別製封筒とは

別製封筒は、自分の好みの封筒を1から製作できる封筒のことです。形状・窓の数・使用する紙・印刷など自由に決めて封筒を作ることができます。既成封筒と比べると初期費用がかかってしまいますが、こだわりの封筒を作ることができます。

ヤマトでは、初期費用を抑えつつ、お好みの紙で封筒を製作いただける「木型貸出サービス」を行っております。ご興味ございましたら、お気軽にお問合せください。

 

■おまけ 封筒の定番紙

封筒は、様々な紙で作ることができます。ここでは、封筒によく使われる定番の紙をご紹介します。

●上質紙・色上質

色上質の紙見本 ダイヤモンド封筒完成図

上質紙とは、化学パルプの含有率が100%で、表面がコーティング加工されていない紙のことです。コーティングされていないので、ツヤはなく、文字が読みやすい・筆記しやすい特徴があります。手書きで宛名を書く場合は適しているかもしれませんね。上質紙に色がついているものを色上質と呼びます。

 

●コート紙

コート紙見本 コート紙の封筒の完成写真(裏)

コート紙とは、表面がコート剤でコーティングされた紙のことです。コーティング加工されているため、ツヤがあり、表面がつるつるしています。印刷適正にすぐれており、写真や高精細なイラストも綺麗に印刷することができます。

 

●クラフト紙

クラフト紙の見本帳 クラフト封筒の完成写真(裏)

クラフト紙とは、クラフトパルプを主な原料としている紙のことです。強度があり、米袋やセメント袋など重いものを入れる袋に使用されることもあります。茶色くてナチュラルな風合いが特徴で、筆記もしやすいです。

今回は、定番の紙を3つご紹介しましたが、他にも様々な紙で封筒は作られています。ヤマトでも様々な紙で封筒を製作させていただいておりますので、ご興味ある方は、こちらもぜひご覧ください。
匠のブログ(封筒一覧)はこちらから>>

■まとめ

最後にこの記事のまとめを記載します。

  • 封筒の形状には、長形・角形・洋形がある
  • 封筒の貼り方には、センター貼・サイド貼・カマス貼・ダイヤモンド貼がある
  • 既成封筒は、製袋済みの封筒。別製封筒は1から作る封筒

以上、封筒のサイズ/貼り方/既成・別製についてのご説明でした。封筒に関するお悩み解決や封筒製作の参考になりましたら幸いです。


またヤマトでは、封筒のトムソン加工や、フルオーダー・セミオーダー封筒の製作依頼を承っております。ご依頼・ご相談などございましたら、お気軽にお問い合わせください。
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