今回は、土木・建設関連の機械メーカー 株式会社ワイビーエム様 の地盤改良機「GI-180C-1」を
題材にした、ペーパークラフトについてご紹介します。
この作品は非常に細かなパーツで構成され、可動部を動かし運搬時の姿勢を再現する事がきます。
さらに工事現場を再現できる台座も用意されています。
大人の心もくすぐられる、遊び心あふれるペーパークラフトです。
ペーパークラフトの設計は紙乃製作所のハルト様、
印刷は大村印刷株式会社様、
弊社は木型制作・トムソン加工をさせていただいています。
参考リンク先
株式会社ワイビーエム様H.P
地盤改良・ボーリングマシンの製造販売 | 株式会社ワイビーエム
紙乃製作所 ハルト様
https://www.kamino-ss.jp/index.html
大村印刷株式会社様
“折って差し込むだけで抜けにくい” ジョイント方式
ジョイントを二つに折りたたんで切り込みに差し込み、差し込んだ後にジョイントを広げることで、
魚釣りの「かえし」のような構造になり、抜けにくくなっています。
のりを使わなくても、しっかりロックされるため、安定して組み立てることができるとの事です。
しかし、このジョイント方式には構造上の課題があり、どうしてもサイズが大きくなってしまうとの事で
作家様から設計当初どこまでパーツを小さく(細かく複雑な形状のトムソン加工)できるか?ご相談いただいておりました。
今回はどこまで細かいパーツが作れるか?“木型制作チャレンジ”ともいえるトムソン加工です。
木型制作の裏側
木型は、トムソン型と呼ばれるもので、木の板にレーザーで溝を彫り、刃を差し込んでいく仕組みです。
クッキー型のような仕組みで、紙を効率よく打ち抜くことができます。
カットライン・罫線はPCで作られたデータをレーザーで自動に木の板へ溝を彫りますが、
溝の間の刃物は人の手で1本ずつ差し込んでいきます。
あまりに細かく入り組んだ溝では、刃と刃が干渉し、垂直に差し込むことができません。
制作前にどこまで刃を差し込めるか?と制作許容度を理解しておくことが重要です。
その為に深い知識と経験が必要です。
また見逃されがちな細部ですが、
この木型….トメの付け方が地味ながらも非常にテクニカルで、設計者の腕が光ります。
つなぎ目(トメ)が目立たないように配置され、
フレームからパーツを外す際、パーツが破れにくい位置にトメを入れている点が秀逸です。
おまけ
今回ペーパークラフトの用紙はインペリアルマット180kgを使用されています。
しっかりとした硬さがある紙なので、折り目はエッジがくっきり入り組み立てやすく
仕上がりは、とても映えています。
いかがでしたでしょうか?
ヤマト紙工ではペーパークラフト作品のクォリティを上げるために
見えないところまでこだわって制作しています。
様々なペーパークラフトのトムソン加工に携わらせていただいています。
製作事例|ペーパークラフト トムソン加工(若鷲丸編)
製作事例|ペーパークラフト トムソン加工(タスカル編)
製作事例|ペーパークラフト トムソン加工(れいめい丸編)
製作事例|ペーパークラフト トムソン加工(万博パビリオン編)
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