今回ご紹介するのは飯田グループホールディングス株式会社様が制作された
「飯田グループ×大阪公立大学共同出展館」万博パビリオンのペーパークラフトです。
本同館のギネス世界記録登録記念プレゼント企画として
5月のGWに期間限定で来場記念品として配布されていました。
完成後は貯金箱としてもご使用いただけます。
ペーパークラフトの設計は紙乃製作所のハルト様、
印刷は大村印刷株式会社様、
弊社は木型制作・トムソン加工をさせていただいています。
参考リンク先
飯田グループホールディングス株式会社様
「飯田グループ×大阪公立大学共同出展館」公式サイト
https://www.ighd.co.jp/lp/expo2025.html
紙乃製作所 ハルト様
https://www.kamino-ss.jp/index.html
大村印刷株式会社様
パビリオンの形状はメビウスをモチーフにし連続した曲面で構成された独特の形状で作られた建築物です。
ペーパークラフト作家様は「形状の再現」と「組み立てやすさ」にこだわり設計されました。
ペーパークラフトのトムソン加工時、カットラインや罫線(折りスジ)が入り組んでいる事が多く、
下記2点を生産前にチェックします。
ペーパークラフトのトムソン加工のチェック事項
①どこまで入り組んだ形状のパーツを生産に無理の無い範囲で落とし込めるのか?(形状確認・木型作成)
②安全さと美しさを両立させるトメの位置と量は?(トメの位置と量)
形状確認・木型作成について
ペーパークラフトはパーツが入り組み、そのままでは制作できない事も多いです。
生産前に形の確認を行い実際に生産出来るかどうか打合せを行います。
形状の修正が必要な場合には、漠然と修正を行うのではなく
何故、この部分をこの形にしたいのか?作家様の意図を理解し作業を行う様、心がけています。
加工が難しい場合には代替案
弊社からもおすすめのカットライン・罫線のご提案
をさせていただく事もあります。
この画像からは分からないのですが、実は…トメにもこだわりがあります。
トメとは?
ぺーパークラフトの本体とフレームをつなぐポチっとしたつなぎ目の事をトメと呼びます。(ビンゴカードでよく見かけますね)
ペーパークラフトとパーツをつなぐ部分ですが、
実はトメの数・硬さ・位置は決まっておらず、ビンゴ・ペーパークラフト・着せ替え人形など…目的によって異なります。
・トメが硬く・多いとパーツが取れる事故を防ぎやすい
・作品の仕上がりを美しくするにはトメが少ない方がよい
と考えると分かりやすいです。
(そして、多くのペーパークラフト作家様は少な目のトメを好まれます。)
いかにバランスよくトメを配置するか…作家様・木型設計者の腕の見せどころではないでしょうか?
\ 実は同じ形の屋根のパーツでも、トメの位置・量が違うんです /
左右のパーツは同じ形ですが、完成時に正面に見える部分の屋根の曲線にはトメが無く、重なり隠れる部分にはトメが入っています。
作品の美しさ&パーツがばらけない安全性を両立させています。
実はこれは作家様のアイデアです。
作られたペーパークラフトは
『カットズレは無く、正確に仕上がっているか?』
『罫線は深く入り、折りやすく組み立てやすい状態か?』
『フレームの心地よくきれいに外せるか?』
確認し、完成品をお送りします。
折りスジも深く入り、組み立てやすく仕上がりました。
実際のパビリオンを拝見してみたいという事で….万博に行ってきました!
大屋根リングから見える パビリオンは凛と美しく時間を忘れて見学していました。
実際にパビリオンを拝見してみると、ペーパークラフトが細かく作り込まれ、リアルな形状で再現されている事が実感できます。
ヤマト紙工では様々なペーパークラフトの加工実績がございます。
製作事例|ペーパークラフト トムソン加工
製作事例|ペーパークラフト トムソン加工(タスカル編)
製作事例|ペーパークラフト トムソン加工(れいめい丸編)
\全国のペーパークラフト作家様 ヤマトにお声がけください/
こんな事出来るかな?複雑すぎるかな….
何でもOKです!お気軽にご連絡ください。
印刷好きな専任の担当者がヒアリングをし、
オススメの加工方法などご提案させていただきます。
こんな形だからできない…ではなく、こうしたら出来るをご提案します!
悩んだら、まずはお問合せください。
作品作りのサポートをさせてください!