今回は、紙製バインダーのトムソン加工事例をご紹介させていただきます。
紙を挟む物で何度かファイルについてはご紹介していますが、今回バインダーの紹介は初めてになります。
ファイルのトムソン加工事例の紹介はこちらから>>
そもそもバインダーとファイルはどちらも紙を挟むもので違いはあるのか?と疑問に思ったことはないでしょうか。実はそれぞれにちゃんと定義があるのです。
ファイル:おおむね記録済みの文書(伝票・カタログ・書類など)をとじ、又は、はさみ入れて整理・保管することのできる表紙。
バインダー:おおむね未記録のとじ穴のある用紙(ルーズリーフ、帳票など)を挿入し、記録できる、とじ具付き表紙。
定義を見るとファイルは完成された資料を挟んで書類ごとに一冊ずつ使い分けたり、色を分けてすぐに確認出来たり整理するのに向いていると思われます。
一方バインダーはリングが付属されているのでルーズリーフノートを通してまとめて収納することに向いています。
このように最近ではバインダーとファイルの垣根がないような商品もありますが実はそれぞれにちゃんと定義があったのです。
今回ご紹介するバインダーは報告書用のバインダーです。報告書用ということなので表紙に日付を記入して保管すればこれがいつの報告書なのか一目で分かり便利ですね。
このバインダーはNewピジョン(450g)という用紙を使用しています。Newピジョンとは高い古紙配合率を有する環境に優しい用紙で、白色度、腰の強さ、平滑性などの面で製函適性が高く、パッケージ箱に最適な用紙です。なので丈夫な作りになっています。これなら書類を挟んでも折れたり破れたりすることなく安心です。
さらに片面カラーにプラスでマットニス(マットビニール)加工を施しています。マットニス引きを施すと、表面の艶やテカリがなくなり、物体そのものの存在感が出ます。そのため、シックで落ち着いた雰囲気が醸し出せます。
■今回のトムソン加工について
このバインダーでは、打ち抜き(型抜き)加工と折スジ(罫線)入れ加工を行わせていただきました。
トムソン加工は比較的シンプルですが厚い紙が使用されているので厚い紙でもしっかりと折れるように、罫線(折スジ)は太く入れてあります。ですが折り曲げた際の背割れが起こってはいけないため、職人が細かな調整をしています。シンプルな加工ですが職人の技術が詰まっています。
また、(H)4mm×(W)5mmの4つの四角を打ち抜き加工をしております。これがブリキファスナーの穴になります。
以上、紙製バインダーのトムソン加工事例のご紹介でした。
ヤマト紙工では、様々なファイルやパッケージのトムソン加工を承っております。オリジナルのファイル製作をお考えの方、トムソン加工のご依頼・ご質問などある方はお気軽に大阪のトムソン屋 ヤマト紙工までお問合せください。