今回は、料理用敷き紙のトムソン加工事例をご紹介させていただきます。
こちらは、鶴の形をした料理用の敷き紙です。おめでたい鳥である鶴をモチーフにしていますので、お正月などお祝いの料理に使うと華やかさも増します。また、この敷き紙は直接料理を乗せることができますので、料理にインパクトを出すこともできますよ。
■敷き紙(皆敷)について
料理の下に引く、植物の葉や紙のことを「皆敷」といいます。敷かれる植物の葉はナンテン・ヒバ・ユズリハなどが多いそうです。今では代わりに紙が敷かれることも多く、これを敷き紙と言います。例えば、天ぷら等の盛り付けの際には、よく敷き紙が敷かれています。
■敷き紙に使用している紙について
この敷き紙には、上質紙が使われていますが、ただの上質紙ではありません。上質紙の中でも蛍光塗料を使用していない紙が使われています。蛍光塗料が含まれていない紙は、食品や医療用の紙製品にも使用することができます。ちなみに蛍光塗料は、紙をより白く見せるために配合されます。
蛍光塗料はブラックライトに反応します。身の回りで見かけるものですと、ライトを当てると文字が浮かぶペンをイメージしていただくと分かりやすいかと思います。
インク自体は透明なので、紙に書いても見えませんが、ブラックライトを当てると蛍光塗料が反応して文字が見えるようになります。
このブラックライトを紙に当ててみました。
画像からわかるように、蛍光塗料ありの紙は青く反応しました。当然ですが、蛍光塗料が使われていない紙は何も反応しません。(紫色はブラックライトの色です)
この蛍光塗料によって、紙がより白く見えています。目的・用途に応じて蛍光塗料を含む紙と含まない紙を使い分けることが大切ですね。
■今回のトムソン加工について
この製品では、打ち抜き加工と折スジ加工を行いました。鶴の首の部分が簡単に組みあがるよう、罫線(折スジ)を入れてあります。
スジで折るとこのように組みあがります。シンプルですが、首を組み立てる事で立体的な敷き紙になるため、華やかさとインパクトが格段にあがりますね。
ヤマト紙工では、料理保護紙のトムソン加工実績もございます。ご興味ございましたらご覧ください。
匠のブログ(無蛍光雲竜和紙の料理保護紙)はこちらから(準備中)>>
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