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巻末付録のミシン目・切込み加工

今回は、巻末付録のミシン目・切込み加工事例をご紹介させていただきます。
巻末付録の全体写真(表)

こちらは、児童書籍の巻末についている付録です。付録は雑誌や学習本、工作ブックなど様々な本についています。そんな付録には、手でも簡単にちぎることができるように、点線の切込みが入っていることがあります。この点線をミシン目と言い、ミシン目はトムソン加工によって入れることができます。

 

■今回のトムソン加工について

今回は、ミシン目加工切込み加工を行いました。

付録全体が切り離せるように、本の内側になる部分には、ミシン目加工をいれてあります。ミシン目で切り取ることで、付録が使いやすくなります。

付録の紙から、さらに切り離して使用するパーツは、手でも簡単に切り離しができるように、ほとんど切込みになっています。
巻末付録の切込み

基本的にはカットされていますが、紙から外れてしまわないよう、少しだけアンカット(カットしない)部分をつくってあります。この部分をトメと呼びます。
巻末付録のトメ

このトメは、紙の厚さや千切れやすさに応じて大きさを変える必要があります。また、製品がより綺麗に見えるように、どの位置に何個トメを作るのかも大切です。ヤマトでは職人の確かな目で、トメの大きさや位置を見定めてトムソン加工をしております。

今回の付録の場合、ちょっとしたことでパーツが外れてしまっては困るので、トメは少し大きめに入れてあります。トメは大きすぎると、切り取った時のパーツの見た目が悪くなってしまうので、大きければいいという訳ではなく、丁度いい大きさでトメを入れることが大切なのです。

 

■今回使用した紙について

今回の巻末付録には、コート紙という紙が使用されています。
コート紙

コート紙は、表面がツルツルしていて、綺麗に印刷する事ができる紙です。また低コストなので、大量印刷する場合にも、コート紙は適しています。ただし、筆記性は低いのでその点は注意が必要です。応募用紙など何かを書き込む必要があるような印刷物ではコート紙は避けるのが無難でしょう。コート紙はチラシ、フライヤー、パンフレット、写真集、雑誌など幅広い印刷物に使われる紙です。

 

以上、今回は、巻末付録のミシン目・切込み加工事例のご紹介でした。

ヤマトでは厚紙から薄紙まで様々な紙のミシン目加工を承っております。ミシン目加工のご相談、トムソン加工のご依頼などございましたら、大阪のトムソン加工屋 ヤマト紙工までお気軽にお問合せください。