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洗濯用洗剤を入れる紙パッケージ

今回は洗剤を入れるパッケージのトムソン加工事例を紹介します。洗剤というと、製品がそのまま売られていることが多いので、パッケージに入れて販売しているのは少しめずらしいかもしれません。パッケージに入っていることで、高級感を演出できます。

■今回のトムソン加工について

今回は、打ち抜き加工・折り加工・穴抜き加工・切込み加工を行いました。パッケージの場合、組み立てる必要があるため、様々な加工が必要になってきます。

 

 

パッケージを組み立てるとこんな感じです。サイズは約幅40mm×奥行40mm×高さ160mmに仕上がります。清潔感のある優しい雰囲気のパッケージになっています。
 

そして、このパッケージの場合は陳列を想定した様々な工夫が施されています。

穴あき加工してある部分は組み立てた時、製品を棚にひっかける部分になります。陳列時どのように製品を並べるか想定したうえでパッケージのデザインは作られています。
 

また底の部分には、ベロがついており、差し込むことで箱の蓋をロックできるようになっています。ひっかけて陳列する製品の場合、底に負荷がかかるので、このような工夫でより頑丈なパッケージに仕上げられているのですね。
  

 

ヤマト紙工では様々な製品パッケージのトムソン加工を承っております。折り加工、穴抜き加工、切込み加工、ミシン目加工等、各種加工に対応しておりますので、ご依頼・ご質問などございましたら、大阪のトムソン屋 ヤマト紙工までお気軽にお問合せください。
見積もり依頼・お問い合わせはこちらから>>

 

■加工概要

加工内容 打ち抜き加工・折り加工・穴抜き加工・切込み加工
商品形状 パッケージ
紙の種類 Newピジョン K判21.5kg(350g)
紙の寸法 K判 2切 4丁
印刷の色数 1/0(特色) + マットニス
こだわり/現場の声

今回製作した洗剤を入れるパッケージは、設計からではなくトムソン加工だけさせていただきました。

弊社では受注案件の4割を占める厚紙のパッケージや台紙のトムソン加工案件ですが、今回は少々お高めの洗剤のパッケージということもあり、普段以上に次のようなことに気を付けながら作業しました。
①「ひげ」及び「紙粉」の発生がないように
 対策⇒トムソン機セット段階~抜き上がりまで慎重に適切な抜き圧を調整しながらトムソン加工しました。
②紙表面にマットニス引きしているため、少し何かに擦っただけで擦りキズが付くので手作業部分、機械工程部分で万全の配慮をしました。
 対策⇒トムソン機で抜き最中に機械のよるコスレがないか頻繁に抜き取りチェックを行いました。また、抜き後の「はずし作業」ではコスレの付きやすい手作業で行わず、自動で落丁してくれるブランキングマシーンで「はずし作業」を行いました。手作業よりもはるかにコスレ数量を無くすことができます。もちろん機械だけに頼らず人間も目でもしっかり確認しながらの作業となります。
ブランキングマシーンの動画を見る>>

求められる様々な品質のなかでも「ひげ」及び「紙粉」の発生には特に気をつけなければなりません。「ひげ」とは抜かれた紙の断面に現れる、きわめて細い紙くずのことを言います。

 

紙粉は、読んで字のごとく、紙から発生する粉のことを言います。

「ひげ」や「紙粉」は製品の品質を大きく左右します。ではなぜ「ひげ」や「紙粉」が発生するんでしょうか?

様々な原因が挙げられます。
①そもそも紙粉の出やすい紙を選定しているから(特にNewピジョンという紙は、紙粉が出やすい)
②木型の刃先が部分的に摩耗した状態で抜いているから
主にこのようなことが挙げられます。

「ひげ」及び「紙粉」の対策には以下のようなものがあります。
①トムソン加工のセッティング段階で「ひげ」が発生を確認し、発生に気づいた場合は刃物を新調する(刃替えとも言います)。
②トムソン加工のセッティング終了後、まず100枚程本抜きし、仕上がり具合を目で確認する。そこで「紙粉」及び「ひげ」の発生を確認し、発生していれば、刃物を新調する。
③お客様と合意の上、刃替えせずトムソン加工を行い、落丁後にブラシやウエス(布)で紙粉を取り除く。
①と②は、トムソン加工時に紙粉に気づくタイミングを2重で設けているということです。基本的に、紙粉がひどい場合刃替えが必要ですが、コスト等の観点で難しい場合は、③の布で取り除く方法で対応します。

「ひげ」や「紙粉」をゼロにすることが物理的に無理なケースも多くあります。また、毎回刃替えしていては費用がかかりますので、やはりお客様と協議の上どこまでが許容範囲なのかお互い合意して作業を進めることが必要となります。
作業員一人でも「このくらい許されるだろう」とか「めんどくさいから」という意識で作業を進めると返品され検品に追われることにつながりかねません。 

何か商品を買ってもすぐに捨てられてしまうことの多いパッケージですが、1枚1枚の努力と苦労が詰まったパッケージを製作させていただいております。

ヤマトにてパッケージを作ってみませんか?

トムソン会社ならではの目線と確かな加工技術を備えています。

用途・業界に合わせた紙・形状のご提案も承っておりますので、お気軽に相談くださいませ。

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