印刷物の加工でよく使われる
トムソン加工(型抜き加工)。
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紙製品の仕事をしていると、必ずと言っていいほど出てくる加工ではないでしょうか。
印刷会社さんからも、よくこんな声をいただきます。
「トムソン代って意外と高いですね」
「木型代ってもう少し安くなりませんか?」
「トムソン加工費はいくら?ぶっちゃけ相場を教えてほしい」
正直に言うと、そう感じるのは全く珍しいことではありません。
なぜならトムソン加工には
・加工費
・木型代(トムソン型)
この 2つの費用 が発生するからです。
特に初回の案件では、形状に合わせて オーダーメイドで木型を製作する必要があります。
そのため、形状によっては 数万円の型代 がかかることもあり、
「え、型代こんなにするの?」
と驚かれることもよくあります。
木型代の高さについてはこちらでも記事にしています。
木型製作費(初回のみ)はなんでこんなに高いの?
そもそもトムソン加工とは?
トムソン加工とは、
木型(トムソン型)を使って紙を型抜きする加工のことです。
ベニヤ板をベースにして、そこに鉄の刃を埋め込んだ型を作ります。
この型をトムソン機にセットし、強い圧力をかけることで紙を打ち抜きます。
イメージとしては クッキーの型抜き と同じ仕組みです。
この加工を行うためには
・トムソン加工費
・木型製作費(型代)
が必要になります。
木型はオーダーメイドで作るため、形状によっては
2万〜複雑な形状の場合は10万円以上になることもあります。
そのためトムソン加工は「ちょっと高い加工」
という印象を持たれやすいのです。
しかし実際には、設計や注文方法によってコストを抑えることも十分可能です。
トムソン代を抑える方法①
既存の木型を使う
これが 一番コストを抑えられる方法です。
トムソン加工は、同じ形状であれば 同じ木型を使うことができます。
つまり、既に作った型があれば
型代0円
で加工することが可能です。
ヤマト紙工では、これまでの案件で製作した
300点以上の木型を保有しています。
下記画像にリンク先を貼っておきます。
その形状にデザインを合わせていただければ
新しく型を作らずに加工することもできます。
既存木型をうまく活用することが、最もコストを抑えられる方法と言っても過言ではありません。
トムソン代を抑える方法②
リピート前提で作る
トムソン加工は、
2回目以降は型代が不要になります。
つまり
・定番商品
・シリーズ商品
・定期案件
こういった仕事の場合
初回のみ型代がかかり、
2回目以降は加工費のみになります。
また木型は、平均すると
10万ショット程度使用できることが多く
比較的長く使える型です。
そのためリピートが見込める案件では
長期的に見るとコストメリットが大きくなります。
※刃の摩耗などにより刃替えが必要になる場合もあります。
トムソン代を抑える方法③
面付けを考える
トムソン加工では
面付け(1枚の紙に何個配置するか)
によってもコストが変わります。
面付けが変わると
・加工枚数
が変わるためです。
ただし
面付けを増やせば安くなるとは限りません。
無理に面付けを増やすと
・木型代が大きく上がる
そのため制作枚数や仕様に合わせて
最適な面付けを設計することが重要です。
このあたりは
印刷会社
トムソン屋
両方の視点で考えるのが理想です。
また木型についてはこちらで解説しています
トムソン加工の型とは?木型の仕組みをわかりやすく解説
トムソン代を抑える方法④
制作枚数は「経済ロット」で考える
トムソン加工の見積を出していると
よくこんな相談をいただきます。
「500枚だけ作りたいんですが、もう少し安くなりませんか?」
もちろん可能な範囲で調整はします。
ただ、ここで重要なのが経済ロットという考え方です。
経済ロットとは
1枚あたりのコストが一番下がる生産数量のことです。
例えば
・紙の仕入れ単位:250枚
・この紙を4分割して使用→ 1000枚
・1枚につき3個取れる形状
この場合
1000枚 × 3個 = 3000個
理論上は製作できる計算になります。
ただしトムソン加工では
・機械の調整
・見当合わせ
・抜きズレ
などがあるため必ず予備枚数を準備します。
仮に100枚程度を予備として見ておくと
(1000枚 − 100枚)× 3個
= 約2600個
つまり
1束の紙で約2600個程度製作できる計算になります。
ここで重要なのが紙の仕入れ単位です。
紙は基本的に束単位で仕入れるため
500枚だけ作る場合でも
1000枚分の紙を仕入れることになります。
つまり加工費を除いた 紙代だけを見ると
・500枚作る場合
・2600枚作る場合
でも 紙代は同じです。
そのため、紙の仕入れロットに合わせて制作することで
1枚あたりのコストを大きく抑えられる場合があります。
その為、お見積もり提出時にはご注文枚数だけでなく
金額の比較の為、経済ロットもあわせてご提案させていただく事も多いです。
トムソン加工は「設計」でコストが変わる
トムソン加工は実際には
・既存型の活用
・面付けの調整
・制作枚数
などによってコストは大きく変わります。
ちょっとした設計の違いで
数万円変わることも珍しくありません。
またトムソン加工は
印刷物の形を決める為 仕上がりの印象が大きく変わる工程でもありとても重要な加工です。
だからこそヤマト紙工では
価格だけでなく品質にもこだわっています。
常に良い製品をお届けできるよう日々仕事に向き合っています。
まとめ
トムソン代を抑えるポイントは次の5つです。
・既存型を使う
・リピート前提で作る
・面付けを工夫する
・経済ロットで考える
「この形状いけますか?」
「型代を抑える方法ありますか?」
そんなご相談は
トムソン屋として大歓迎です。
ヤマトでは最適なトムソン加工をご提案します。
トムソン加工・型抜き加工のご相談はヤマト紙工までお気軽にお問い合わせください。




