トムソン加工は、紙製品の加工では非常に一般的な加工方法ですが、
「名前は聞いたことがあるけど、仕組みはよく知らない」という方も多いのではないでしょうか。
この記事ではトムソン加工について
・トムソン加工とは何か
・ビク加工との違い
・トムソン加工の仕組み
・加工の特徴と注意点
を、トムソン屋の視点からわかりやすく解説します。
トムソン加工とは?紙を型抜きする加工技術
トムソン加工とは、紙や厚紙、フィルムなどを木型で打ち抜く「型抜き加工」の一種です。
菓子作りの型抜きと同様の原理で、板に切り抜きたい形の刃を取り付けたものを型とし、この型を紙に押し付けることで決まった形に切り抜きます。
複雑な形状でも大量生産できるため、印刷物の加工では非常に一般的な加工方法です。
トムソン加工では、ベニヤ板に溝を掘り、そこに刃(トムソン刃)を埋め込んだ木型を使用します。
この木型をトムソン機(打抜機)にセットし、材料に圧力をかけることで指定された形状に打ち抜くことができます。
またトムソン加工では
・スジ入れ(折り目)
・ミシン目加工
・穴あけ加工
などを 一度の加工で同時に行える ことも大きな特徴です。
トムソン加工は、パッケージ・POP・台紙・ペーパークラフトなど、様々な印刷物の「型抜き加工」として広く使われています。
印刷業界では「打ち抜き加工」と呼ばれることもあります。
トムソンとビク抜きの違い
「トムソン加工」という名称は、主に 西日本地域 でよく使われています。
一方、東日本では
・ビク抜き(加工)
・ビク型
と呼ばれることがあります。
これは、関東では ビクトリア打抜機 を導入する工場が多く、
関西では トムソン型の機械 を導入する工場が多かったため、それぞれの機械の呼び方が定着したと言われています。
つまり
西日本 → トムソン加工(抜き)
東日本 → ビク加工(抜き)
と呼び方が違うだけで、加工方法自体は同じものです。
トムソン加工の仕組み
トムソン加工では、まずベニヤ板に溝を掘り、そこにトムソン刃(鉄の刃)を取り付けて木型を作ります。
この木型をトムソン機(打抜機)にセットし、材料に強い圧力をかけることで指定された形状に打ち抜くことができます。
この加工により
・複雑な形状のカット
・穴あけ
・折り目(スジ入れ)
・ミシン目加工
などを 高精度に加工することが可能になります。
トムソン加工の特徴(メリット)
トムソン加工は、初期費用がかかるものの 量産に適した加工方法 です。
木型の製作には一定のコストが必要ですが、一度作成すれば 数千〜数万個単位の製品を安定した品質で生産できます。
ヤマト紙工では、高品質な商品をお納めするために常に最新設備の導入を行っています。
・最新の機械による安定した加工
・長年培われた職人の技術
・一つひとつの仕事に本気で向き合う
その積み重ねが、±0.1mm程度の高精度な加工が可能になります。
この精度は
・パッケージ
・ペーパークラフト
・POP
・工業部品
などのさまざまな製品の要求にも十分対応できるレベルです。
トムソン加工で注意するポイント
トムソン加工は便利な加工方法ですが、設計段階でいくつか注意する点があります。
例えば
・刃と刃の間隔が狭すぎると木型が作れない
・トムソン加工する為にはクワエなどのブランクエリアが必要
・加工できる用紙サイズがある
・紙目は順目・逆目で折りやすさが異なる
といった問題が発生することがあります。
そのため、トムソン加工を前提とした設計を行うことが重要になります。
トムソン屋から一言
トムソン加工は一見シンプルな加工に見えますが、実際には
・木型設計
・材料の特性
・刃の高さ
・圧力調整
など、多くのノウハウが必要な加工です。
「この形は抜けるのか?」
「この紙で折れるのか?」
といった疑問がある場合は、加工前にトムソン屋へ相談するのがおすすめです。
設計段階で調整することで、仕上がりやコストが大きく変わることもあります。
まとめ|トムソン加工をご検討の方へ
トムソン加工は、パッケージ・POP・台紙・ペーパークラフトなど、さまざまな紙製品の型抜きに使用される加工方法です。
また、トムソン加工は東日本では「ビク加工」「ビク抜き」と呼ばれることもあり、呼び方が違うだけで加工方法は同じものです。
トムソン加工では、木型の設計や紙の特性、刃の配置などによって仕上がりが大きく変わるため、加工を前提とした設計が重要になります。
ヤマト紙工では、パッケージ・POP・ペーパークラフトなど様々なトムソン加工に対応しています。
トムソン加工・ビク抜き加工・紙の型抜き加工についてのご相談は、ヤマト紙工までお気軽にお問い合わせください。






