RGBとCMYKの違い 1 | ディスプレイと印刷物の色の表現方法について
RGBとCMYKの違い 1 | ディスプレイと印刷物の色の表現方法について
「印刷したら思ってたイメージと違う!」を防ぐ為に
PCで作成した作品を印刷してみると、色がイメージと違って困った経験がありませんか?
画面上と印刷物で色の印象が変わる原因は、色を表現するための要素が異なるからです。
■色の表現方法 | CMYKとRGBについて
そもそもCMYKとRGBとはなんでしょう?
CMYKとRGBについてそれぞれ説明いたします。
【CMYKとは】
CMYKは印刷物で色を表現する際に使われます。
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- C:シアン
- M:マゼンタ
- Y:イエロー
- K:黒
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「印刷物の4原色」「減法混色」とも言われています。
C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)の3色を混ぜれば混ぜるほど色が暗くなり、明度が「減少」することで黒に近づきます。
ただし、全ての色をまぜても完全な黒になる訳ではないので、印刷物では上記の3色とは別に黒のインクを使うことで、フルカラー印刷が可能となります。
ポスターやチラシなどすべての印刷物にはCMYKカラーインクが使用されています。
【RGBとは】
テレビやパソコンなどのディスプレイ上で見る色です。
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- R:赤
- G:緑
- B:青
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RGBカラーの3色は光の三原色と呼ばれ、「加法混色」とも言われています。
R(赤)、G(緑)、B(青)の3色を混ぜれば混ぜるほど色が明るくなり、明度が「増す」ため白に近づきます。3色を同じ量だけ混ぜ合わせると白になります。
RGBとCMYKの違い
表現できる色の範囲など、多くの違いがあります。それぞれの違いは以下の通りです。
RGB | CMYK | |
色の構成 |
赤・緑・青 |
シアン・マゼンタ・イエロー・黒 |
表現方法 |
光で表現する |
インクで表現する |
利用媒体 |
TV・PC・スマホなどの ティスプレイ |
ポスター・チラシなど 全ての印刷物 |
大きく分けて「RGB」はパソコンなどのディスプレイで使われる光の色
「CMYK」は紙などの印刷物で使われるインクの色です。
上記の図のようにRGBとCMYKでは表現できる色の範囲が異なり、
RGBの方が多くの色を再現できます。
RGBをCMYKに変換すると色はどう変わるか?
下の図は、RGBの光の三原色を表現した図を、IllustratorでCMYKモードに変換したものです。(左から右)
くすんだ色になってしまいました。
特にピンク、ブルー、グリーンは、かなり暗くなってしまいます。
印刷で使うのは、必ずCMYKデータです。
RGBで色を作って印刷所にデータを入稿しても、印刷される前に印刷所側でCMYKに変換されてしまうので、十分注意しましょう。Illustratorのリンク画像がRGBモードになっていた・・・というのは、よくある入稿データミスの一つです。
IllustratorでCMYK変換方法
CMYK変換を行うには、メニューから、
ファイル → ドキュメントのカラーモード→ 「CMYKカラー」を選びます。
※いったんRGBでデータを作ってしまうと、あとからCMYK変換した際に、色味を変えなければいけません。
印刷物を製作する時は、作り始める前にカラーモードがCMYKになっているか確認しましょう。
いかがでしたか?RGBとCMYKの違いについて記事にしました。
CMYKのRGB違いは印刷を発注する場合に理解しておかなければならない基本的な知識の一つです。
普段はトムソンの事をお伝えしていますが、
印刷用データの作成に必要なCMYKとRGBについて記事にしました。
ヤマト紙工では、トムソン加工だけでなく印刷からのご注文やご相談も承っております。
オリジナルの紙製品の製作をお考えの方・ご質問などある方はお気軽にヤマト紙工までお問合せください。