衣料品タグを作る際の注意点
今回は、衣料品につけるタグやヘッダー、巻紙や口紙の製作時の注意点について解説します。
ヤマト紙工では様々な紙製品の型抜き加工を行っています。食料品の包み紙、化粧品パッケージ、DM封筒などなど。
型抜きする商品によって、形状設計時や印刷仕様決定時に注意すべき点が異なります。
では、衣料品周りに取り付ける紙製品は、どんなことに注意する必要があるのでしょうか?
衣料品における、タグ製作時の注意点
物によって様々ですが、主に以下の事に注意する必要があります。
- 商品への色移りに注意!!
- 商品のほつれに注意!!
- 陳列を想定した形状設計に注意!!
では、1つずつ詳しく解説していきます。
1.商品への色移りに注意!!
衣料品でまず気を付けなければいけない点は、ずばり印刷インキの色移りです。衣料品につけるタグは基本的に商品名やキャッチコピーイラスト等が印刷されています。印刷されたインキは擦れ等によってはがれ、衣類等に付着してしまう可能性があります。
この色移りを防ぐ対策としては、印刷後に表面加工を施すことが有効です。表面加工とは、印刷面の上にニスやフィルムを載せる事で表面をコーティングする加工の事です。表面をコーティングすることにより、インキがはがれるのを防ぎ、衣類への付着を防止することができます。
2.商品のほつれに注意!!
つづいて注意すべき点は、ほつれです。例えば靴下などは、鋭いものがひっかかると繊維がほつれてしまう可能性があります。鋭いものには、直角に切り取った紙ももちろん含まれます。
ほつれの対策は、商品が当たる可能性がある物は、鋭い角をつくらないことです。直角や鋭角にせず、丸みを持たせることによって、商品に触れてもほつれに発展しにくくなります。
3.陳列を想定した形状設計に注意!!
最後に注意すべき点は、陳列を想定して形状を決めるです。
例えば、靴下の場合
・棚に置く
・フックで吊るす
もしフックで吊るす場合には、そのフックを取り付けるための穴が必要になります。
また、靴下には口紙と呼ばれる紙がつけられていますが、タグピンと呼ばれるプラスチックのピンで留める場合と、ミシンで縫い付ける場合があります。場合によっては、留める位置に穴あけが必要なこともあります。
このように、商品がどのように陳列されるのかに応じて、口紙の穴の有無が変わってきますので、形状や印刷デザインを決める際は要注意です。
以上、今回は衣料品タグを作る際の注意点のご紹介でした。
- 商品への色移りに注意!!
- 商品のほつれに注意!!
- 陳列を想定した形状設計に注意!!
このような点に注意して、タグやヘッダー、巻紙や口紙を作ってみてはいかがでしょうか。
なお、うまく形状設計ができるか心配、使用する紙や印刷を相談したい等ございましたら、ぜひ大阪のトムソン屋 ヤマト紙工までご連絡ください。
お客様のニーズに合わせた紙製品の製作をお手伝いさせていただきます。