匠のブログ

  1. HOME
  2. 匠のブログ
  3. 制作事例|ミニ御幣の作り方と設計 小さな御幣は意外と難しい

制作事例|ミニ御幣の作り方と設計 小さな御幣は意外と難しい

制作事例|ミニ御幣の作り方と設計 小さな御幣は意外と難しい タイトル

御幣(ごへい)は神事などで使用される紙製の祭具ですが、
サイズや用途によって作り方や紙の選び方が変わります。

今回は 小さな茅の輪に掛けるミニ御幣(W50×H45mm) を、
組み立てサイズから設計して制作した事例をご紹介します。

※この記事では 御幣の作り方・サイズ・紙選びのポイント も合わせてご紹介します。

 

ミニ御幣の制作事例

今回はミニ御幣の制作事例についてご紹介します。

アイエス加納様より、小さな茅の輪に掛ける御幣のご注文をいただきました。
こんな素敵な茅の輪があるんですね。6月の茅の輪くぐりを思い出します。

茅の輪くぐり

通常は展開図データをご支給いただくことが多いのですが、
今回は 茅の輪のサイズが決まっている ため、
中に入れる御幣のサイズも決まっている仕様でした。

そのため

組み立て図から展開図を設計する

という流れで制作することになりました。

お客様から組み立てた状態の御幣サイズをお伺いし、
弊社で採寸・設計を行いご提案いたしました。

 

 

組み立てサイズから展開図を設計

アナログで驚かれそうですが、
頂いた御幣のサイズから推察される寸法を起こし、
実際にカッターでカットしながら採寸して展開図を作成しました。

(仕上がりサイズ:W50×H45mm

サイズが小さいため、紙のハリや反りの影響が大きく出ます。

そのため

・出力
・組み立て
・採寸
・修正

を何度か繰り返して設計しました。

御幣をサイズを測りながら設計している画像

少しアナログな方法にも思えますが、
実際に組み立てながら調整する方が結果的に正確なことも多いです。

図面上では問題なくても、
実際に組み立ててみると思った結果にならないこともよくあります。

 

 

想定外だった「紙の反り」

こうしてサイズ通りに出来上がった御幣をお客様にお送りし、
ご確認いただいたところOKをいただきました。

次は御幣に使用する用紙選びです。

しかしここで1点、想定外のことがありました。

紙のハリによる反り上がりです。

紙が反っている状態

採寸設計の際は加工しやすい 上質紙 でサンプル作成をしていましたが、
実際の候補用紙である 奉書紙 でもサンプルを制作したところ、
紙の反発が強く、より反ってしまいました。

紙目を

・順目
・逆目

それぞれ試しましたが、どちらも反ってしまいます。

通常であれば紙の重さで落ちて直線になりますが、
今回の御幣が小さいため、紙の反発が残りそのまま反っています。

そのため最終的に、御幣に使用する和紙を

奉書紙 → 上質紙

へ変更していただきました。

このように想定外なこともあるため、
サンプル作成は一度 本紙(実際に生産される紙) でお作りすることをおすすめしています。

 

 

ミニ御幣の梱包方法

こうして完成したミニ御幣ですが、とても小さいサイズのため
梱包方法にも工夫をしました。

通常は紙帯でまとめることも多いのですが、
今回は紙垂が小さく 紙帯の幅よりも小さいサイズ でした。

そのため御幣を50枚づつ

小さなOPP袋に封入して、何袋かに分けて納品しました。

小さなことですが、このように
商品に合った梱包方法でお送りすることも大切にしています。

 

 

御幣の作り方で大切なポイント

今回の制作を通して感じたポイントは

・サイズが小さいほど紙の反りの影響が出る
・紙の種類によって仕上がりが変わる
・サンプルは本紙で作るのが大切

といった点でした。

御幣はシンプルな形状ですが、
実際に作ると 紙の特性が仕上がりに大きく影響する ことがあります。

御幣についてはこちらでも記事にしています。合わせてご覧ください

紙垂(しで)と御幣(ごへい)の違いとは? 神社で使われる意味と役割をわかりやすく解説

 

【作り方説明あり】神社やお供えに使用する御幣(ごへい)・紙垂(しで)とは?

 

現物・サンプルから作れます! 御幣(ごへい)・紙垂(しで)の作り方

紙加工・トムソン加工のご相談

今回のように、小さいサイズの加工品は
紙のハリや反りなどの影響を受けやすく、
図面だけでは想定できないこともあります。

そのため弊社では、実際に組み立てながら
形状やサイズの確認を行います。

紙製品の加工は、少しのサイズや紙の違いで
仕上がりが変わることも多いものです。

もし

「こんな形は作れる?」
「このサイズで作れる?」

御幣の作り方、紙垂の形状設計、小さな紙加工などでお困りの際は、
トムソン加工・紙加工のヤマト紙工までお気軽にご相談ください。