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トムソン加工 表から抜くか?裏から抜くか?

 

🔹 トムソン加工とは

木型に取り付けた刃(トムソン刃)で紙を打ち抜く加工方法です。
紙をどちらの面から抜くかによって、次の2種類に分かれます。

 

 

表抜き 印刷面(表面)から刃を入れる
裏抜き 裏面(非印刷面)から刃を入れる

 


基本は「表抜き」

多くの印刷物やパッケージでは表抜きが一般的です。
特に厚い紙(板紙)の場合は、ほとんどが表抜きで行われます。

その理由は次の通りです

 

表面側が軽く凹むため、折りやすく美しく仕上がる

外観(印刷面)を傷めにくい

加工トラブルが少ない

 

※実際に箱を折ってみると、表側から折る方がスムーズに感じます。

 

 

 「裏抜き」を使うケース

一方で、裏抜きを選ぶのは、次のような場合です。

 

 

表抜きだと紙が上方向に反る
その反りが原因で製袋機(封筒を折り袋状に糊付けする機械)に通りにくくなる

機械のスピードが落ちる・品質が下がる・機械にかけられない

紙の反り方向を逆にする目的で裏抜きを選択します。

特に封筒・袋などの製袋加工では、機械との相性を考慮して裏抜きにすることがあります。

 

 選択のポイント

どちらで抜くかは以下の条件で決まります。

紙の種類・厚み

製品の形状(箱・封筒・カードなど)

後工程(貼り・製袋機など)の仕様

最終的には、木型製作時に現場担当者と相談して決定するのが安全です。

 

 

✅ まとめ

 

 現場でのトラブル防止には、「抜き方向 × 紙質 × 機械特性」の3点を意識することが大切です。

 

いかがでしたか?今回は表抜き・裏抜きについての記事でした。

専任の担当者がヒアリングをし、お客様にオススメの方法や

想像通りの仕上がりにあがるようにご提案・アシストさせていただきます。

 

悩んだら、まずはお問合せください。

一緒に印刷物を作りましょう。お気軽にお問合せください。


 

 

 

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