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トムソン加工 表から抜くか?裏から抜くか?

 

 トムソン加工とは

木型に取り付けた刃(トムソン刃)で紙を打ち抜く加工方法です。
紙をどちらの面から抜くかによって、次の2種類に分かれます。

 

 

表抜き 印刷面(表面)から刃を入れる
裏抜き 裏面(非印刷面)から刃を入れる

 


基本は「表抜き」

多くの印刷物やパッケージでは表抜きが一般的です。
特に厚い紙(板紙)の場合は、ほとんどが表抜きで行われます。

その理由は次の通りです

 

表面側が軽く凹むため、折りやすく美しく仕上がる

外観(印刷面)を傷めにくい

加工トラブルが少ない

 

※実際に箱を折ってみると、表側から折る方がスムーズに感じます。

 

 

 「裏抜き」を使うケース

一方で、裏抜きを選ぶのは、

反りやすい薄紙

トムソン加工後、貼り作業がある物

私の私見ですが、裏抜きをする際は封筒が多い気がします。

 

表抜きだと紙が上方向に反る
その反りが原因で製袋機(封筒を折り袋状に糊付けする機械)に通りにくくなる

機械のスピードが落ちる・品質が下がる・機械にかけられない

紙の反り方向を逆にする目的で裏抜きを選択します。

特に封筒・袋などの製袋加工では、機械との相性を考慮して裏抜きにすることがあります。

 

 選択のポイント

どちらで抜くかは以下の条件で決まります。

紙の種類・厚み

製品の形状(箱・封筒・カードなど)

後工程(貼り・製袋機など)の仕様

最終的には、木型製作時に現場担当者と相談して決定するのが安全です。

 

 


 

 現場でのトラブル防止には、「抜き方向 × 紙質 × 機械特性」の3点を意識することが大切です。

 

いかがでしたか?今回は表抜き・裏抜きについての記事でした。

専任の担当者がヒアリングをし、お客様にオススメの方法や

想像通りの仕上がりにあがるようにご提案・アシストさせていただきます。

 

悩んだら、まずはお問合せください。

一緒に印刷物を作りましょう。お気軽にお問合せください。


 

 

 

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