トムソン加工に必要な「面紙(めんかみ)」について
トムソン加工をする際、折りスジを入れるにはどうすればいいでしょうか?
紙の上からさしを強く押し当ててもなかなか凹ますことは出来ません。
ですが、紙の裏側にヘコミがあるとさしを軽く押し当てただけでスジが入ります。
面紙とは折りスジに沿って凹んでいるトムソン刃の受け側です。
面切りとは?
「面切り」は、紙を折りやすくするために面板に溝を作る工程です。
面板に紙をのりで貼り付け、カーボン紙を使用して木型の罫線位置を面紙に転写します。そ
の後、罫線に合わせてカッターナイフと定規を使い、一辺ずつ溝を手作業で切り抜いていきます。
面切りで切った溝の太さによって製品に入る罫線の強さや太さが変わるので紙の厚みや種類によって調整が必要です。
その為、面切は職人の経験と技術が求められる繊細で時間のかかる工程です。
従来のトムソン加工では、オペレーターの作業時間の約3分の1がこの「面切り」に費やされていました。
面切りの自動化と効率化
ヤマトではこの属人的で時間のかかる「面切り」作業の効率化・均一化を図るため、
CAD面板作成機『NS-Crease Line 8ATC』を早期に導入しました。
これにより、従来2〜3時間かかっていた面切り作業を、15〜20分程度に大幅短縮することに成功しました。
また、仕上がりの均一性と精度の向上にもつながっています。
職人の技術 × 機械の力
ヤマトでは、最新機器を積極的に導入しています。
しかし、最終的な仕上がりを決めるのは、やはり職人による微調整と感覚です。
面紙を微調整します。
「変わること」と「変わらないこと」
ヤマトでは
常に最新の機械を導入し、作業の効率化・品質の安定化を追求する“変わること”
手間暇はかかりますが、先代から引き継がれた ヤマトしかできない職人技術 “変わらないこと”
両方を大切にしながら、これからも誠実なものづくりを続けてまいります。
印刷や加工に関する疑問や不安、解消させます。
ぜひお気軽にご相談ください!