ユポ紙は紙とプラスチックフィルムの特長を合わせ持った合成紙です。
「森林資源の保護」を目的に「一般紙に代わる夢の紙」として日本で開発され、世界中で利用されています。
ユポ紙の特徴とはどのようなものでしょうか?特徴を紹介していきます。
ユポ紙の特徴
【 撥水・耐水性が高い】
【 フィルムのように破れにくい 】
【 鉛筆で書ける】
【 折り目が付きにくく、折っても自然に開く】
撥水・耐水性が高い
一般的にパルプ(木材)で作られた紙は濡れることでやぶれたりダメージを受けますが、ユポ紙は水に濡れてもふやけることがなく、やぶれません。屋外などの撥水・耐水性が必要な場所で、ユポ紙は最大限のメリットを発揮します。
フィルムのように破れにくい
ユポ紙は、破れにくいという特長を持っています。折り曲げたり、強い力で引っ張ったりしても、破れることはほとんどありません。厳しい環境でも使用できるのがユポ紙の大きなメリットです。
鉛筆で書ける
ユポ紙は紙のように表面に書き込むことができます。ビニールを引いたような風合いの紙ですが、鉛筆でも書きこみOK
水に強く、鉛筆でも書けることから【お風呂で使えるメモ帳】としても注目を浴びています。
また強度に強く濡れても、こぼしても安心ということで飲食店のメニュー表・屋外ポスター・販促物などに日常で見かける多くのものに使用されています。
またユポの特徴として折り目が付きにくく、折っても開いてしまう特性があります。
【鉛筆で書き込める】+【折りにくく折っても開く】
この特徴を利用して選挙投票用紙としても利用されています。
選挙の時、候補者の名前を記入し折って投票箱に入れますが、この折った紙を開く作業が開票作業のネックでした。
ユポ紙を使用する事で投票箱から出された瞬間開かれ、そのまま計測器にかけられるので
開票作業のスピードも大幅にアップされました。
選挙速報が早くなったのもユポ紙の影響が大きいです。
今度、選挙に行ったとき、投票用紙をチェックしてみてください。
そんなユポ紙にも懸念点がございます。
ユポ紙のデメリット
【高コスト 】
【 加工が難しい 】
高コスト
ユポ紙は、普通の印刷用紙に比べて比較的高価です。また、使用できる印刷機が限られるため、扱っている印刷屋さんも少なく、結果として印刷料金も高くなりがちです。
便利な紙だから、なんでもかんでもユポ紙にするのではなく使用目的を顧みながら、検討する必要があります。
加工が難しい
トムソン刃を用いた型抜きはユポ紙は難易度が高いです。刃で型を抜こうとした時、カットラインに「ひげ」が発生しやすいです。
また、ユポの特徴【破れにくさ】【 折り目が付きにくく、折っても自然に開く】はトムソン抜き加工・折加工の難しさにつながっています。
■ヤマトではユポを加工するために
ヤマト紙工は難易度の高い薄紙を日ごろから扱い、
普段から綺麗で扱いやすい折スジ加工を強く入れる工夫を行ってきました。
長年の経験を活かし、難易度のユポ紙でもしっかりと罫線が入っています。
コンマ1mm以下の精度にこだわり、手に取った人が少しでも使いやすくなるように、ヤマトの職人が微調整しながら折を入れています。
ヤマトでは、ユポ紙だけでなく様々な用紙のトムソン加工実績がございます。
多数の用紙を扱っているので、紙・印刷のご相談もお気軽にお問い合わせください。
トムソン加工のお見積り・ご相談等ございましたら、お気軽に大阪のトムソン屋 ヤマト紙工までお問合せください。