今回は、ランドセル用の帯状POPのトムソン加工事例をご紹介いたします。
POPには、変わった形のもの、立体の物、店頭に飾るもの、商品に固定して使う物など、様々なものがあります。
今回ご紹介するのは、ランドセルに巻き付けて使うPOPです。
■帯紙について
帯紙とは一般的には、本に巻き付けて使う、紹介文の印刷された細長い紙のことをさします。
ただ、本以外にも同じような役割を果たすものが存在しており、業界によっては、それらを帯紙と呼ぶこともあります。
ちなみに、似たようなものでPOP、ヘッダー、巻紙と呼ばれるようなものもありますが、明確な使い分けわなく、それぞれの形状や用途から適した呼び名で呼ぶことが多いようです。
■今回のトムソン加工について
ランドセル用POPでは、切り抜き加工、罫線(折スジ)入れ加工を行いました。
本の帯紙と違い、まっすぐな帯紙ではなく曲線の入った帯紙になっているところが大きな特徴です。このような特殊な形に切り抜きを行いたい場合は、トムソン加工での切り抜きが必要になります。
また、商品のロゴが入る部分は幅を広めにとって、ロゴが大きく配置でき目立つようになっています。
また、折り筋は左右に5本ずつ入れてあります。5本あることで好きな場所で折ることができますので、例えばランドセルのサイズ違いがある場合でも同じPOPを巻き付けて使う事ができます。このような生産方法を取る事でもコストパフォーマンスを高めることができますよ。
■POPの表面加工について
商品に巻き付けて使うPOPの場合に気を付けなければいけないのは、商品への色移りです。印刷物の表面に何もコーティングがされていないと、商品とPOPが擦れた際に、インキが商品に移ってしまう可能性があります。
このインキ移りを防いでくれるのが表面加工です。PP加工と呼ばれる表面にフィルムを貼る加工や、ニス引きと呼ばれる表面をニスでコーティングする加工などがあります。
今回の商品では、ニス引き加工が施されており、それによってインキの色移りを防止します。またそれだけでなく、POPの強度が増したり、表面に光沢感がでるような効果もあります。
ちなみに、もし光沢感を出したくない場合には、マットニスというものもあります。
以上、今回は、ランドセル用の帯状POPのトムソン加工事例のご紹介でした。
ヤマト紙工では、様々な形状のPOP製作の実績がございます。また、商品に巻いて使用する巻紙・帯紙のようなものも、もちろん製作可能です。また、印刷からのご依頼も承っております。提携の紙屋・印刷屋がございますので、お客様のご要望に沿ったご提案をさせていただきます。
トムソン加工に関するご依頼・ご相談等ございましたら、大阪のトムソン屋 ヤマト紙工までお気軽にお問い合わせください。