今回は、トレーシングペーパーの金箔押し封筒をご紹介します。封筒には、ビジネス向けなものからカジュアルなものまでさまざまありますが、今回の封筒はおしゃれで上品な雰囲気に仕上がっています。

■使用している紙について

この封筒で使用されているのは、「トレーシングペーパー」です。トレーシングペーパーは、半透明に透けていて、その名の通りなにか図柄をトレースしたい時によく利用される紙です。

最近では、おしゃれな本、パッケージに採用されたり、SGDsの観点からプラスチックの代わりに使用されることもあります。

そしてこの紙には、「箔押し」が施されています。箔押しは、金箔・銀箔や色箔を圧着することです。箔押しというと金や銀のイメージが強いかと思いますが、実は、白・黒・赤・青など、もあります。

トレーシングペーパーへの箔押しは表側がキラッとするだけでなく、裏側にも箔押しがうっすらと透けて見えます。

■封筒の形状について

今回の封筒は、ダイヤ貼と呼ばれる貼り方の封筒です。封筒の展開形状がダイヤの形であることからこの名がついています。

ダイヤ貼りは洋風（横長）の封筒を作りたい際に採用されることが多く、用途としては、招待状や友人同士のお手紙などに適しています。

このような封筒を作りたい場合、複雑な形状に型抜きをする必要がありますので、トムソン加工での切り抜きになります。トムソン加工では、木型を使って１枚ずつ紙を切り抜きますので、見当ズレ（切り抜く位置がずれること）も小さく、印刷等のデザインをこだわることも可能です。

今回の場合、折り筋入れはしていませんが、折り筋を入れることももちろん可能ですよ

以上、今回はトレーシングペーパーの金箔押し封筒のご紹介でした。ヤマト紙工では様々な紙の封筒加工実績がございます。トムソン加工についてのご依頼・ご相談等ございましたら、大阪のトムソン屋 ヤマト紙工までお気軽にお問い合わせください。