今回は、アクセサリー用の紙製ケースのトムソン加工事例をご紹介させていただきます。
手のひらサイズのケースですね。ネックレス・イヤリング・ピアスなどのアクセサリーや小物を入れるのにぴったりのサイズ感です。手で折るだけでケースが完成しますし、内容物の出し入れも簡単にできるのが、このケースの特徴です。
■今回のトムソン加工について
今回は、打ち抜き加工、罫線(折スジ)入れ加工、切込み加工、穴抜き加工をさせていただきました。
今回使用した紙は、厚紙かつPP加工が施してあるので、かなり折り曲げにくい性質を持っています。ですので、罫線はかなり強く入れてあります。強く入れておくことで、折れ曲がりにくい紙であっても手で簡単に折ることができるようになります。
曲線の切込みは、蓋についているベロを差し込むために、加工してあります。曲線の先には小さい穴が空いており、これによって切込みの先が破れてしまうことを防ぐことができます。
■今回使用した紙について
今回使用した紙は上質紙です。上質紙の中でも厚めの四六判 135kg程の厚めの紙が使用されています。また、この上質紙には、片面だけPP加工を施してあります。PP加工が施されているケースの外側は、ツルツルとして光沢があります。
対して、ケースの内側はザラザラしており、紙の風合いが残ったナチュラルな印象になっています。白い紙に黒文字印刷のみというシンプルさとケースの外側の光沢感によって、高級感のある仕上がりになっています。
この紙は厚紙にPP加工をしているため、紙が折れ曲がりにくく反発があります。そのように聞くとマイナスに聞こえるかもしれませんが、この反発によって、立体的なケースになっています。アクセサリーですと、立体的でケースにも厚みが必要ですから、実は折れ曲がりにくい紙が適しているんですね。
全体的に曲線的なデザインで、おしゃれな印象のケースに仕上がっています。
以上、今回は、アクセサリー用の紙製ケースのトムソン加工事例のご紹介でした。
ヤマト紙工では、ケース・パッケージ・台紙などありとあらゆる紙製品のトムソン加工を承っております。トムソン加工や紙製ケース製作のご依頼・ご相談等ございましたら、大阪のトムソン屋 ヤマト紙工まで、お気軽にお問合せください。