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チップボール(片面白板紙)のN式箱

今回はチップボールのN式箱のトムソン加工事例をご紹介します。
N式箱の完成写真(閉) N式箱の完成写真(開)

こちらはシンプルな無地のN式箱です。チップボールという板紙で作られています。板紙は厚みがあるので、パッケージにはよく使われる紙です。

■N式箱とは

N式箱とは、1枚の紙で組み立てることができる箱の事です。本体部分と蓋部分が一体になっており、糊付けがいりません。また、底面が平らになるので、平らに物を入れたい時に適しています。

ちなみに、N式以外にもA式、B式、C式と呼ばれる箱も存在します。これらは、それぞれ形状が違います。

A式は一般的な段ボールに採用されている形状です。底や上部をテープで貼り付けて箱にします。(ミカン箱とも呼ばれます)

B式は胴体部分や底の部分を糊付けしてくみ上げる形状です(キャラメル箱・地獄底箱・ワンタッチ箱等があります)
 ワンタッチ底パッケージの完成写真(表)

C式は蓋部分と身部分が分かれている箱です。(蓋身式とも呼ばれます)ギフトとして何かを送る際によく使われる箱ですね。
プレゼントの写真 

普段何気なく見かけている箱ですが、実はいろいろな形状・種類があるんですね。

■チップボールとは

チップボールは板紙(厚みのある紙)の1種です。古紙を主な原料にしていますので、紙の色は白ではなく、ねずみ色になっています。今回の箱の場合は、片面が白色になるよう作られたチップボールを使用しています。
チップボール(ねずみ) 

今回製作した箱の場合、片面が白い紙を使用することで、箱の外側が白色になりますので見栄えが綺麗になります。今回の箱は無地ですが、白色にしておくことで、印刷適正もあげることができます。

 

■N式箱のトムソン加工事例紹介

今回は、打ち抜き加工折り加工切込み加工を行わせていただきました。
N式箱の全体写真(裏)

N式箱は、1枚の紙でありながら糊付け不要で組みあがるため、展開時の形状は少し複雑になっています。

底面のうち、片側は切込みにベロを差し込むことで、組み立てられるようにしています。反対側は、長い紙の先に切込みが入れてあり、この切込み同士を差し込むことで組みあがるようになっています。(この部分の見た目から、N式箱はシェイクハンド型と呼ばれることもあるようです)

手で折るだけで組みあがるなんて、とっても便利ですよね。

ヤマトでは様々な形状のパッケージ製作を承っております。トムソン加工の見積依頼やパッケージ製作のご質問などございましたら、お気軽に大阪のトムソン屋 ヤマト紙工までお問合せください。