今回は、POP紙のマイクロミシン目加工事例をご紹介いたします。
ディスカウト店やコンビニでよく見かけるプライカードのPOP。各店舗内でA4のPOP用紙をプリンターに掛け、ミシン目に沿ってちぎって使用します。今回は、そんなマイクロミシン目入りのPOP用紙のトムソン加工事例をご紹介いたします。
■今回のトムソン加工について
今回は、元々他社で行っていたマイクロミシン加工に不備があるため、ヤマトで行ってほしいとのご依頼でした。
下の写真を見ていただいたらお分かりになると思いますが、他社製品ではマイクロミシンの十字になる部分のところに隙間ができてしまっています。この状態ですと、手でちぎる際にうまくちぎれずにやぶれてしまいます。
弊社では、十字になる部分の隙間をなくしたマイクロミシン加工を施しました。このように隙間なくミシン目加工を施すことで、手でもスムーズにちぎることができます。
■マイクロミシンについて
マイクロミシンとは通常のミシンよりさらに細かいミシン目のことです。
通常ミシンは2mmカット部分×1mmが繋がっている部分のことでちぎり跡のギザギザが目立ちます。
マイクロミシンとはカット0,35mm×アンカット(繋がっている部分)0,15mmで加工するミシン目のことで、非常に細かい切り取り線が入るため、通常のミシン目より切り離しがしやすい特徴があります。また、ちぎり跡のギザギザが目立たずミシン目の膨らみも少ないため、きれいな仕上がりになります。
お客様によって用途は様々だと思いますが、プリンター印刷時の引っ掛かり感がなく、プリンタートラブルも減少することができます。
弊社ではお客様のご要望に合わせて、多分割用紙(40分割・50分割)の加工も可能です。尚、難易度の高い薄紙のコート紙、フィルム紙もマイクロミシン加工できます。
マイクロミシンは紙質、厚み、流れ目によって抜き圧等の細かな調整が必要となりますが、ヤマト紙工では熟練の技を持つ職人が品質を落とすことなく加工することが可能です。
また、ヤマトではミシン目木型無料サービスも実施しております。詳しくはこちらをご覧下さい。
ミシン目木型無料サービスはこちらから>>
マイクロミシン、トムソン加工のご依頼は大阪のトムソン屋 ヤマト紙工にお任せください。
見積もり依頼・お問い合わせはこちらから>>
加工内容 | ミシン目 |
商品形状 | POP |
紙の種類 | 上質紙 A判 57.5kg |
紙の寸法 | A全 8丁 |
印刷の色数 | 無地 |
こだわり/現場の声 |
初めに話をいただいた時、他社が加工された500枚の商品を拝見させてただきました。それはマイクロミシンが切れすぎて、すでにちぎれてしまっていたり、ミシンに沿ってちぎろうとしてもミシンが切れておらず、ちぎるにちぎれないという仕上がりになっていました。それでは店舗からクレームの嵐。 確かにA全に8丁付けし、数十本ものマイクロミシンすべてをちぎりやすくするのは、口でいうのは簡単ですが案外難しいかも。ミシンピッチが細かいのでトムソン機の抜き圧を一つ間違えると、使い物にならない商品になります。 そこでヤマトの出番でした。 |
図面 |