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  3. コート紙73kgの封筒の抜き

今回はコート紙封筒のトムソン加工事例のご紹介です。
こちらの商品は、小学生が学校行事に使用するための制作物や道具を申し込む袋です。

  

 

■コート紙の封筒について

実は、封筒・袋にはあまり向かないコート紙を使用しています。コート紙を使用する理由は、ズバリ写真の見栄えをよくするため。マットコートや上質紙では色がしずむためどこの教材会社さんもコート紙を使用しています。

厚みは薄すぎず厚すぎない73kgをチョイス。この封筒は、小学生及びその保護者がどの商品を申し込むか袋にチェックを入れ、現金を入れて先生に提出します。そのため、袋が破れて現金が落ちてしまってはいけないですよね。なので、写真の見栄えがよく破れにくいギリギリのラインでコート紙73kgを使用しております。

紙の銘柄は日本製紙のオーロラコートがBEST。貼り加工時、強力に糊が付くからです。他の銘柄では簡単に糊が剝がれてしまいます。封筒の糊の付き具合まで考慮し、紙の銘柄までこだわるのがプロの判断。

■今回の加工について

コート紙、特に90㎏ベースまでの薄紙はスリップしやすいうえにシワやズレが出て、トムソン加工が大変困難ですが、ヤマト紙工では様々な経験を積み重ねたトムソン加工のプロの職人の腕と技できれいに仕上げることができます。

トムソン加工が終わったら、製袋機で封筒の加工に取りかかっていきます。これもトムソン加工同様、薄紙でコートが塗布してあるためシワになりやすくズレやすいのが問題点です。前とりでは数を設定していても用紙の特性上、静電気や用紙にコシがないため多少数が狂ったりします。

製袋後、弊社で内職作業に取りかかります。こちらの商品は、学校に配布するということで一般的に一クラス30人前後なので30枚に数え直し、貼りズレやシワの検品等を行い輪ゴム止めして、300枚包装、1500枚ケース梱包で完成に至ります。

 

ヤマト紙工では封筒を多く取り扱っています。ご希望にそってお望みの型に作成することができます。
また、弊社にご希望の封筒の形状があれば、木型代金は無料でお使いいただけます。詳しくはこちらをご覧ください。
匠のブログ(トムソン型代無料!木型貸出サービス!!)はこちらから>>

コート紙のトムソン加工のご要望は、ぜひ大阪のトムソン屋 ヤマト紙工にお任せください。
見積もり依頼・お問い合わせはこちらから>>

 

■加工概要

加工内容 打ち抜き
商品形状 封筒
紙の種類 コート紙 4/6判 73kg
紙の寸法 4/6判 2切 2丁
印刷の色数 4/0
こだわり/現場の声 一般的に封筒にはあまり使用しないコート紙。コート紙73kgという薄さでもトムソン加工はおてのもの。

それよりも、この商品は現金を入れる用途があるため
①糊が剥がれてはいけない  
    対策⇒紙の銘柄を日本製紙のオーロラコートに。
②袋の角4隅が1mmでも隙間が空いてしまってもダメ
    対策⇒角4隅は約1mm内に多く折り込んで製袋する。

主な上記のポイントとその対策を行うことで一切クレームは来ません。

用途・業界に合わせた紙・形状のご提案も承っておりますので、お気軽に相談くださいませ。
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